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 欧州連合(EU)残留の是非を問う国民投票を6月23日に行う英国で、離脱を掲げる英国独立党(UKIP)のファラージュ党首は27日、英中部スランディドノで開かれた党大会で演説し、「6月23日を独立記念日にしよう」と訴えた。

 英BBCなどによると、ファラージュ氏は移民問題に焦点を当て、「大量の移民流入は私たちの生活や社会のまとまりにとって良くない」と主張。パリのテロ事件や独西部ケルンで難民申請者らが起こした集団暴行事件に触れ、「こうした事件を防ぐ最善の策は、EUを離脱して国境の管理権限を取り戻すことだ」と述べた。

 一方、キャメロン首相の腹心のオズボーン財務相は27日、主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で訪れた中国・上海でBBCのインタビューに応じ、「EUを離脱すれば世界経済を揺るがす。国民の雇用と暮らしにかかわる深刻な話だ」と残留を呼びかけた。(ロンドン=渡辺志帆)