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シリア 国連が封鎖地域に支援物資搬入や投下
2月25日 13時58分

シリア 国連が封鎖地域に支援物資搬入や投下
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シリアでアサド政権と反政府勢力との停戦が実現するかが注目されるなか、国連は、これまで軍によって包囲されていた地域への支援物資の搬入を進めていて、新たに過激派組織IS=イスラミックステートによって封鎖されている町にも空から物資の投下を始めました。
シリアを巡っては、アメリカとロシアがアサド政権と反政府勢力に対して、今月27日から停戦に入るよう呼びかけていて、過激派組織ISなどの支配地域を除き、停戦が実現するかどうかが焦点となっています。
こうしたなか、国連の安全保障理事会で24日、人道問題を統括するオブライエン事務次長が報告を行い、先週以降シリア軍に包囲されていた首都ダマスカス近郊の4つの町の6万人余りに、陸路で人道物資を届けたことを明らかにしました。
さらに、ISに包囲されている東部のデリゾールにも24日、航空機を使って上空から21トンの物資を投下し、現地のNGOからの連絡では物資は計画どおり着地したということです。
オブライアン事務次長は、シリア全土で封鎖された地域に暮らす50万人余りのうち34万人に物資が届けられる見通しとなったものの、依然17万人は支援できないとして、「人道支援は政治状況に左右されてはならない」と訴えました。
これに対して、シリアのジャファリ国連大使は「テロリストが引き続き市民を人間の盾にしている」として、封鎖の責任はシリア政府側にはないという主張を繰り返しました。

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