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北朝鮮制裁の国連決議 米中合意で最終調整へ2月25日 11時57分
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国連の安全保障理事会で、北朝鮮に対する新たな制裁決議をまとめるため水面下の交渉を続けてきたアメリカと中国が、制裁の内容について合意に達し、近く安保理のほかのメンバーにも決議の草案が示され、今月中の採択に向けて最終的な調整が行われることになりました。
北朝鮮による核実験や事実上の弾道ミサイルの発射を巡り、アメリカと中国は、国連の安全保障理事会で新たな制裁決議をまとめるため、1か月半にわたって水面下で交渉を続け、ワシントンで23日に会談したケリー国務長官と王毅外相は、そろって合意に近づいているとの認識を示しました。
国連の複数の外交筋によりますと、アメリカと中国は24日までの交渉で、北朝鮮に対する新たな制裁の内容について合意に達し、近く安保理のほかのメンバーにも決議の草案が示される見通しになったということです。そして、今週後半にかけて、北朝鮮との関係が深いロシアなどとも最終的な調整が行われ、今月中に安保理で会合が開かれて、決議が採択される見通しだということです。
安保理では過去に4回、北朝鮮に対する制裁決議が採択されてきましたが、制裁の強化を求めるアメリカと慎重な中国との交渉がこれほど長引いたのは初めてで、新たな決議が北朝鮮の核開発などを阻止するうえで、どこまで効果的なものになるのか注目されます。
また、アメリカのホワイトハウスによりますと、ライス大統領補佐官と中国の王毅外相が24日に会談し、北朝鮮を核保有国として認めない立場を確認したということです。ライス補佐官と王外相は、国際社会が北朝鮮に対し、国連安全保障理事会の決議などに基づいて、結束して強い対応をとる必要があるという認識でも一致したとしています。
国連の複数の外交筋によりますと、アメリカと中国は24日までの交渉で、北朝鮮に対する新たな制裁の内容について合意に達し、近く安保理のほかのメンバーにも決議の草案が示される見通しになったということです。そして、今週後半にかけて、北朝鮮との関係が深いロシアなどとも最終的な調整が行われ、今月中に安保理で会合が開かれて、決議が採択される見通しだということです。
安保理では過去に4回、北朝鮮に対する制裁決議が採択されてきましたが、制裁の強化を求めるアメリカと慎重な中国との交渉がこれほど長引いたのは初めてで、新たな決議が北朝鮮の核開発などを阻止するうえで、どこまで効果的なものになるのか注目されます。
また、アメリカのホワイトハウスによりますと、ライス大統領補佐官と中国の王毅外相が24日に会談し、北朝鮮を核保有国として認めない立場を確認したということです。ライス補佐官と王外相は、国際社会が北朝鮮に対し、国連安全保障理事会の決議などに基づいて、結束して強い対応をとる必要があるという認識でも一致したとしています。
菅官房長官「強い措置含む決議へ全力」
菅官房長官は午前の記者会見で、「対北朝鮮制裁にあたって、アメリカと中国の間で進展があり、現在、関係国間で詰めの調整が行われている。わが国としても、強い措置を含む決議が可能なかぎり早期に合意され、採択に至るよう、引き続き関係国と緊密に連携しながら全力で取り組んでいる。決議採択のタイミングは現時点で予断を許さないが、いずれにしろ、強い措置を含む決議が可能なかぎり早期に行われるよう、全力を尽くしている段階だ」と述べました。