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在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

「カムサハムニダ」は日本の長州方言かも?~韓国社会は絶対敬語なのに、韓国軍だけは相対敬語(だった)。

※注 勉強したことも調べたこともなく、まったくの門外漢なので、以下に書くことに裏付けは何も無い。タダの思いつきなんで、この方面に詳しい人がいたら、ご指摘、ご教授いただきたい。

 

X株式会社にはA部長とB平社員がいる。そこへY株式会社のCが訪問する。

日本なら、

C「おはようございます。YのCです。A部長さんはいらっしゃいますか?」

B「申し訳ございません。部長のAは、外出しております」

となる。

しかし、韓国では、

C「おはようございます。YのCです。A部長サマはいらっしゃいますか?」

B「申し訳ございません。A部長サマは、外出なさっておられます」

となると聞いたことがある。

 

日本の例が相対敬語、韓国の例が絶対敬語である。

これは、日本語と韓国語の違い、日本社会と韓国社会の違いとして、ポピュラーな話でもある。

 

しかし、韓国軍は違っていた、らしい。

 

 Chosun Online | 朝鮮日報

韓国軍:語法おかしい「タナカ」、来月から禁止に

軍内務班で「ダ・ナ・カ」使わなくてもOKに
「硬い文末表現」だけでなく「軟らかい文末表現」も来月から可能に
語法上おかしい表現は禁止

(略)

 兵士たちは新兵訓練所に入った時から「ハムニダ(します)」「ハナ(するのか)」「ハムニカ(しますか)」などの「ダ・ナ・カ言葉」を使うよう教育される。そのため、「食事をお召し上がりくださいということです」など正しい語法に合わない表現が使われている場合もある。国防部(省に相当)関係者は「部隊管理訓令で標準語の使用を原則としているだけなのに『ダ・ナ・カ言葉』が軍の正式な敬語だと間違って認識されている」と話す。ただし、国防部では教育訓練や報告など格式が必要な場合には「ダ・ナ・カ言葉」が有用だとして、これを使用させている。語法に合わない「~マリムニダ(ということです)」という文末表現は使用しないことにした。

 国防部はまた、上官と話す時に、自分よりも地位が高いが、上官よりも地位が低い人について敬称や尊敬語を使わない「圧尊法」(相対敬語、自分より目上の人について話すときでも、話し相手との上下関係によって敬語を使わない語法)を廃止する。
 例えば、2等兵が兵長と話すとき、2等兵より上で兵長より下の上兵について「○○上兵が指示しました」ではなく「○○上兵様が指示しました(あるいは、指示なさいました)」と言うことにした。これは、相対敬語でなく絶対敬語(自分より目上の人について、その人と話し相手の上下関係にかかわらず敬語を使う語法)だ。これは、将校たちにも適用される。
 国立国語院は、2011年に発表した「標準言語礼節」で、家族や師弟間といった個人的な関係では圧尊法を使うことができるが、職場や社会で使うのは言語礼節にそぐわないとしている。

 

私に誤解がなければ、韓国軍は今の今まで、日本社会と同じく相対敬語を使用していたことになる。

韓国社会は絶対敬語なのに、ましてや上下関係が厳格な軍隊内部だけが、なんで相対敬語だったのか?

 

韓国語には日本語由来の単語・熟語が数多く残っているのは、日本統治時代の名残として当然であるが、韓国人はそれを嫌って「日帝残滓」と呼んで、徹底して排除、言い換えを行ってきた。

しかし、全部排除することはほぼ不可能だし、簡単に変更できない分野もある。たとえば専門分野の専門用語である。その中には軍隊も入る。

 

韓国軍は、日本敗戦後の「光復(解放、独立)」期に誕生したが、その人材はほとんど全部、旧日本軍の軍人だった朝鮮人だった。現大統領の朴姐さんのご尊父もその代表的人物である。

彼らは青年期に帝国陸軍伝統の教育を受け、その用語や語法を叩き込まれた。彼らが第1世代として、韓国軍は継続したわけで、内部には日本語由来の軍隊用語がたくさん残ったという。

点呼、入隊、不敬、週番、営倉、駆歩、班長、飯盒、毛布などなど、漢字の読みだけ朝鮮読みに直しただけだったり、中には日本語読みそのままの単語もあったらしい。

日本の自衛隊のほうが、アメリカ軍の影響を受けて、旧日本軍の伝統が希薄になったのに比べ、韓国軍のほうがよっぽど旧日本軍の伝統が保存されたとも言われる。

 

ということはだ、絶対敬語が基準の韓国社会の中で、韓国軍だけ相対敬語だったのは、これも日帝残滓」なのではないか?

 

旧日本軍といえば、民間と異なる独特の語法があった。

たとえば「~デアリマス。」という語尾だ。

実はこれ、中国地方(支那じゃないよ)の長州の方言が元なのだ。

何でそうなったかといえば、軍隊でバラバラのお国訛りが蔓延しては統制に困る。語法を統一する必要がある。そこで、明治維新勝ち組で陸軍を勢力化に置いた長州出身者の方言が採用されたというのである。

 

旧日本軍、特に陸軍の語法は、長州地方の方言つまり山口弁由来なわけだ。

その陸軍が戦前の朝鮮人を訓練したわけで、その朝鮮人が韓国軍を作り、日本語由来の専門語を多数継承した、ということは、韓国軍の言葉には山口弁の影響が残ってる可能性がある。

そして、それらの言葉が、軍隊から民間へ、韓国社会へ流出して、定着したものもあったのではないか?

 

たとえば、韓国語の文法的には間違いらしい「~マリムニダ(ということです)」という軍隊用語は、その起源は、山口弁の「~デアリマス。」なのではないか?

 

たとえば、「カムサハムニダ」という韓国語は「ありがとう」を意味し、直訳すれば「感謝します」らしい。

韓国語も知らず、言語学も知らず、何の根拠もなく、非常に乱暴で、無茶を承知で、想像するのだが、これも、元は「感謝するデアリマス」ではなかろうか?

昔、日本統治時代よりも以前、李氏朝鮮時代、当時の朝鮮人は「ありがとう」をどう表現したのだろう? 現在と同じカムサハムニダ」だったのだろか?

もしも、昔は違う用法・表現だったとすれば、カムサハムニダ」が山口弁である可能性もあるのではなかろうか?

 

韓国に詳しい皆さん、素人の妄想ですが、どんなもんでしょう?