2016年Webデザイナーの転職活動

どうもkeloです。
如何お過ごしでしょうか。
さて、今回の内容はもしかしたら、
読者の皆様にとって一番興味のあることかもしれません^^

はい。
デザイナーの転職活動について書かせてもらいます。
(とりあえず新卒対象だけでない、ということで
「転職活動」と書いてますが新卒の「就職活動」も基本は同じですので
学生さんにも参考にしてもらえたら有難いです)

実際に読者さんから質問やご相談メールを
頂いていますが、

代表的なメールを要約させてもらいますと、、、

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「転職をしたいと思ってデザイン参考書や転職本コーナーを
回ったけどなかなか「デザイナーの転職活動」について、
説明してくれている本がなく、
ネットで探してもなかなかそういう情報がありませんでした。
メルマガで取り上げてもらえないでしょうか?
ちなみに自分はデザイナー業界に入って3年の新人デザイナーで、
まだ転職経験がありません」
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確かに「デザイナーの転職について」触れている
参考書は非常に少ないですし、
ブログ等で経験談や一般的な流れを書いてくれている方も
いますけど結構中途半端な内容も多い気がしますね。

なので、
できるだけ一般的な転職活動の流れも触れつつですが、
心構えとか、何十・何百社?(まではいかないか)
落ちまくった僕の経験から
見えてきた実践的な情報などお伝えできれば良いかと思います。

なお、
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転職活動についてはこの後、
「別冊版」でブログ形式で画像も入れながら、
もう少し詳細にご説明します。
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興味ある方はこの機会にご登録ください。

さて、では
ご説明させてもらいます。

3つ大切なことを書かせてもらいます。

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1.覚悟を決める(30社面接する覚悟を持つ)
2.準備をする(ポートフォリオを作りこむ)
3.視点を変える(採用側からの視点を持って全てを見直す)
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何か3つ並べてしまうと、
当たり前の事のようですが、
それぞれとても大切なポイントとなります。

順を追ってご説明していきます。

1.覚悟を決める(30社は面接する覚悟を持つ)

これについては特にデザイナーだから、
ということではなくどんな職種においても
普遍の心構えかもしれませんね。

30社というのはあくまでも目安です。
まず、転職活動(就職活動)を始める中で
ある程度は「落ち続ける覚悟」が必要ということで
何となく30社と書かせてもらいました。

「30社受けるということは29社落ち続けることを覚悟しろ!
と言ってるんですか?縁起でもない!」
と腹を立てられてる方には謝るしかないんですが、

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デザイナーとして「誰が見てもスキルがあると思われる人」
でも転職活動1回目で採用されることはまずあり得ません。
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「就職は出会い」とも言えるので
そんなに簡単に「採用が決定される」わけが
ないのが現実です。

そして不思議なんですが、

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本当に心の底から
「30社でも50社でも受け続けて必ず決めてやるぞ!」と
覚悟を決めた方は10社くらい受けた所で
比較的すんなりと決まったりします。
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これは本当に「覚悟」を決めて
「難しいけどやるぞ!」と心に決めると
2で書かせてもらう「準備」の力の入れようが、
変わってくるもんだからだと思います。

もちろん個々のスキルによって、
「採用される」確率は高くなってくる(早くなる)
でしょうけど、

転職活動においてまず大切なのは、
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「そんなに簡単に採用されることはないぞ」
という覚悟を持つことです。
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そして、
幾つ落ちようが必ず自分がいきたい会社を見つけ、
その会社から「あなたが欲しいです」と
言わせてやるぞ!と強い決意を心に持ってください。

そこからすべてが始まるのです!

10社面接行きました!
でも、落ちました、って割と普通ですし、
いちいち落ち込まないように、
まず「覚悟」を決めることが大切です。

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もちろん何か落ちた原因がないか?と考えて、
例えばポートフォリオを修正したり、
面接の仕方を変えていくなど建設的に
自分をカスタマイズさせ
成長させるのはとても良いことです。
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しかし落ち込みすぎてはいけません!

「覚悟を決める」
というのは少し抽象的なんで
面接をする数を決めたいところですが、
それぞれの状況・スキルによって
受ける会社の数も変わってくるでしょうから、

少し乱暴ですが、
自分が「大体これくらい受ければ採用されるかな?」
と考えた数の倍の数、としたら良いかと思います。

経験者の方が読んでおられたら
「なに、、倍?失礼な」と
怒られる方もいるかもしれませんが、

とりあえず今回の記事は
「デザイナーの経験が少なく転職活動がはじめて」
という方をメインに書かせてもらってるので、

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とりあえず自分が考えた会社の数の
倍の数を想定してみることをオススメとしました。
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何社か受けてみて実際に面接してみれば、
何となく僕が言う意味をわかってもらえると思います。
もしかしたら僕が思うよりもずっと読者の方々のほうが、
覚悟を決めまくっていることもあり得るので、
自分で調整してみてください。

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ちなみに僕がここで言ってるのは、
「あなたが面接を受ける会社の数」です。
ネット上で書類を100社に送ることではないことだけ
念の為に書いておきます。
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(それは「経験数」ではなく「コピペの数」でしかないので)

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2.準備(就職活動は準備で決まる)
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次に「準備」の部分です。
さて準備とは何でしょうか?

ずばり、
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ポートフォリオをきちんと作る!という事で、
ここの部分がデザイナーの転職活動で一番大事な部分と
言っても良いと思います!
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ほとんどこのポートフォリオを、
どれだけキチンと作って採用側に見せることが出来るか?
であなたが採用されるか否か?決まる、はずです。

もちろん面接官であるデザイン部の主任と、
合う、合わないというのもあるでしょうが、

それはもうこちらでどうする事も、
出来ないしオマケのようなものので、

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とにかくあなたはデザイナーであるあなたの分身、
とも言えるポートフォリオ作成をしっかり作り込み
面接の日までにできの準備をする事です。
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さて、
このポートフォリオ作成においては、
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1.そもそものあなたのデザイン作品
2.ポートフォリオ自体」
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の完成度が求められます。

作品自体が今もしないのであれば、
最低、一つでも良いからまず作りましょう。

デザイナーの採用については、
新卒の方でも、一つも作品がない人間を、
採用する会社はまずないと思います。

正直、
デザイナーの転職活動で
一番大切なのは「ポートフォリオ」つまり「作品」である。
なんてのはわかりきったことで、
用意しておく(作っておく)のが「当たり前」です。

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でもなかなかこの「当たり前の事」が
出来かなったりするものですよね。
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数年前、
ある会社でデザイナーの採用責任者を
させてもらった時、
職務経歴書では「デザインが3度の飯より好きです」と
書いておきながらポートフォリオを全く持たずに、
手ぶらで来られた方が何人もいました。

まあそうなるとその人のデザイナーとしての
スキルを全く判断できないので、
結果的に採用できないことにはなってしまうわけですね。

ただ、まあ実際、
自分も経験あるので敢えて書かせてもらいますが、

ポートフォリオ作りって結構大変です!
しかもお仕事をしながら作るのって、
作っても作っても終わらない気もしますし、
幾らでもブラッシュアップも出来ますしね!

なので自戒も込めてですが(笑)

一応この「準備」の部分、
「ポートフォリオ」をきちんと完成させて、
用意していくことが(作るの大変なんだけど)

デザイナーの転職活動において最も大切なことだと
言わざるをえません!

そして逆に言えば、

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ポートフォリオをきちんと
作りこんでいて、例えば少し作品のレベルが低くても、
採用側から見ると結構ポイント高く、
好印象であることも覚えておいてください。
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そして
ポートフォリオを丁寧に作る事=丁寧にデザインに向き合う事
が深い部分で繋がっていて、
実は全く同じことなんだ、、、という事くらい、
採用側はわかっています。

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ポートフォリオをきちんと作れない方に
デザインも作れるわけはありませんから。
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さて、
ではその大切なポートフォリオについて
詳しく具体的にご説明していきますね。

ポートフォリオは大きく二つ用意するのがベストです。

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A.ネット上のポートフォリオ
 (サイトあるいは書類として実績サイトのURLが明記されてるもの)
B.プリントアウトして持ち運びできるポートフォリオ
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どちらか一つでも、
転職活動できないことはないですが、
やはり二つあった方が効果的な転職活動が、
出来るはずです。

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A.ネット上のポートフォリオ
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はい、こちらはネット上にきちんと作りこんでいれば、
インターネットだけである程度の転職活動を
効率よく行うことが出来るはずです。

もし時間がなくて出来なかったとしたら、
とりあえず今までの実績、
制作したWebサイトの説明とURLだけでも、
書類としてまとめておくべきでしょう。

最悪、メールのフォーマットとして
用意しておくのでも何もないよりは絶対に良いですが、
出来ればきちんとした書類として別に用意しておき、
添付する方が良いかもしれません。

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まあ、
一番良いのはサイト形式のポートフォリオがひとつあって、
そこのURLリンクをメールに貼り付けて、
採用担当者にお送りするのが一番スマートで、
効果的かと思われます。
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ただ「サイト形式のポートフォリオ」については、
転職活動をしない、としても、
「デザイナーとしての最低限の自己紹介」として
持っておくと良いかと思います。

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ネットで(採用担当者含めた)他者に対して、
どのように自己紹介するか?ある程度時間をかけて
作りこむくらいの方が焦って作るより、
当然素敵なポートフォリオサイトになるはずです。
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さて、
「サイト形式のポートフォリオ」を作るにあたって、
幾つか重要なポイントをポイントを書かせてもらいますと、
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あなたが作成した作品は、
あなたの責任で制作されたかもしれませんが、
権利は企業に属しています。
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また、自分一人で作ったものではない場合は、
共同制作をした人たちの存在も忘れてはいけません。

つまり、少なくとも、
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あなたがプライベートで作った作品以外は、
クライアントやあなたが所属する会社の許可なしに
「あなた一人の作品として」公に発表してはならないわけです。
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ですからサイト形式のポートフォリオを
作って誰かに見せる場合、

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最低限Basic認証をつけて
パスワードを打ち込まないと
閲覧できないようにする配慮が必要です。
そしてもうひとつ、
最低限自分がそのサイト制作ならサイト制作において
「何を担当したのか?」明記しましょう。
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Webサイトとして既に公開されているサイトであれば、
引用元を明快に記載して、自分が属している会社名も
記載すればまず問題はないとは思います。

むしろ法的にどうこうよりも
作品の著作権や守秘義務・一緒に作った制作者達の事等、
きちんとあなたが配慮している事、

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つまりは「あなたのクリエイターとしてのネットリテラシー」
が低くないことをアピールする意味でも、
最低限の配慮はするようにした方が、無難です。
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ココらへんはとにかく、
あまり細かいことを考えず、
Basic認証をつけてポートフォリオを公開するよう
心がけましょう。

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B.プリントアウトして持ち運びできるポートフォリオ
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webサイト形式のポートフォリオが
きちんとあるのなら、
プリントアウトしたものが必要ないのでは?
という考え方もあると思います。

例えば最近さかんにCMでi-Padはじめ、
大きいサイズのタブレット端末を
紹介していますね。

あのタブレット端末を上手く広げて
見せていけば良いのでは?
という考え方です。

考え方としては十分に「あり」かと思います。
普段仕事でタブレットを使って
自分の作品を周りの方に見てもらうことを
頻繁にやっておられる方なら尚更「あり」でしょう。

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ただ、
面接で作品を紹介していくときは
まず対面式に面接官と対峙する形になり、
実際にはタブレットを使いながらの作品説明は実はかなり難しいです。
(ノートパソコンなら尚更です)
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また、タブレット端末(と言うかi-Pad)
のコンセプトとしてジョブズが言ってたのは、
「ソファでもPCを広げたい時に気軽に使える端末」
というものでした。

つまりは、くつろいだ場所で、
例えば見せる方が隣りにいるシチュエーションで
操作しながら画面を見せていくのは
タブレットは得意なんですが
(父親が息子の画面を覗き込みながら時々操作してあげるイメージ)

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面接の場所で初対面の相手に対面に座って見せるのは
結構難しい、ということは覚えておくといいでしょう。
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また相手側(採用側)がタブレットを使い慣れている方なら
勝手にどんどんこちらのタブレットを奪い去って、
作品をスライドして作品を見終わってしまう事も
ありますが、

大抵はそんな風な方はあまりいません。
誰かを面接官にして上手く説明できるかやってみると
わかると思いますが、

そのタブレット操作するのは誰よ?
という微妙な空気になることも大いに考えられるので

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やはり、とにかくは無難に
クリアファイルに自身の作品を入れたポートフォリオを
用意していくことをオススメします。
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反対側にいる面接官に対し(反対側から)一枚一枚めくりながら
説明していくことも出来て、
面接官が自分でもめくってみることも自然に出来るので、

面接という場において
冊子タイプのポートフォリオはまだまだ、
一番使いやすいポートフォリオと言ってよいでしょう。

具体的に
ポートフォリオの見せ方としては、

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基本はひとしきり面接官から質問を頂いた後に、
「では作品を見て頂けますか?」
とこちらから切り出して、
向かい合う形で一枚一枚めくりながら、
「この作品はディレクターまで担当させてもらった作品で
クライアントは、、、です」とか、
「これは自分で練習用に作ったブログのデザインです」とか、
ご説明をしていくのが一般的な面接の進み方です。
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当然、
相手が興味を持った作品のページでは
めくる手も止まり、

あんまりこちらが見せたくないものや
向こうが明らかに興味を持ってくれない作品の
ページではめくる手も早くなります(笑)

ココらへんはとにかく
面接官と会話をしながら会話に促されるように、
ページをめくってご説明していくことが大切かと思います。
慣れれば上手く出来ると思いますが、
なかなか初めの頃は、

作品を見せに来ているのに恥ずかしくなってしまい、
どんどんめくってってしまって止められたり、

逆に同じページで止まってしまい沈黙が流れたり
笑い話のような失敗談は多々有りました。
ただここで緊張して作品紹介が上手くいかなかったとしても
落ちるときは落ちるのだ、、、等開き直って、
面接自体楽しんでやろうという気持ちも大切かと思います。

さて、
ではポートフォリオに具体的にどういう情報を、
載せればよいのか?

ご説明します。

サイト形式のポートフォリオも
紙のポートフォリオも、載せるべき情報は基本的に共通です。

下記に書いていきますね。
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【1.制作した作品】
WebサイトであればURLを載せて
ネットでそのまま作品を見てもらいましょう。
冊子のポートフォリオでも後から面接官が自分で見れるように
URLを記載しておきましょう。

【2.作品のスクリーンショット画像】
URLで作品Webサイトを紹介するにせよ、
全ページ観てもらうわけにいかないですし、
冊子のポートフォリオではキャプチャ画像で、
作品のクオリティを判断してもらわうことになるので

トップページと2階層目以降の
重要なページのスクリーンショットは、
できるだけきれいな状態にして載せましょう。

【3.制作した作品の年月日】
結構忘れる項目ですが、ポートフォリオの作品を
自信のある作品順に並べていたりすると、
採用側から見て一体いつの作品なのか?わからなくなってしまいます。
制作年月日は少しずれてもいいので必ず入れておきましょう!

【3.自分が担当した役割】
そのプロジェクトでコーディングを担当したのか?
デザインを担当したのか?またデザインの中でも、
ワイヤーフレームだけ担当したのであれば、
その旨伝えるようにしましょう。

【4.自分の作品に対するレビューやコメント】
基本、自分自身で作品に対してのコメントを書けば
十分かと思います。
ダラダラ書かずにツイッターの制限文字数くらいに、
まとめてみてください。

そしてもし可能であれば、
誰か他の人間(クライアントであればなお良しです!)
のコメントなど載せられればベストです。
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まずはここまで(1〜4)
【2.作品のスクリーンショット画像】をメインビジュアルとして
同じページにそれぞれの情報をテキストで上手くレイアウトします。
1ページか見開きページにまとめるのが基本です。
そして下記の5と6は別ページに、
まとめておきましょう。
(5と6は作品の情報でなく「あなた」に対する情報なんで
作品紹介ページに入れるわけにいきません。

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【5.自分の経歴】
経歴の部分は「職務経歴書」に箇条書きで、
簡潔に書くのが日本では一般的かもしれません。

もしポートフォリオに入れるなら、
少しインフォグラフィックスとして年表として
デザインしてあげても面白いかもしれません。
(余裕あればですが)ポートフォリオの最初か最後に
さり気なく入れておくのがスマートかもしれません。

【6.自分のアプリケーションスキル】
どのソフトをどれだけ使えるか?という事です。
自己採点で構いませんので、
上に書いたソフトのうち、得意なソフトを中心に、
◯△Xでも経験年数でも良いので書いておきましょう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【6.自分のアプリケーションスキル】
については、
例えばPHPが全然書けないというのに、
「得意です」なんて書くと、採用されてから恐ろしいことになりますので(笑)
ある程度正直に書きましょう!

ただし、少しでもソフト等使うことが出来るなら、
「経験あり!」って書いちゃうことも必要かな〜とも
思います。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
プリントアウトした印刷物のポートフォリオは、
市販のインクジェットプリンタを使って
プリントするものでいちいちキンコーズ等の
簡易印刷所?に出さないで自宅プリントで構わないと思います。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そこまでお金をかけることはないだろうし、
微調整をしにくくなります。

インクジェットプリンタは
安いものでは1万円台のものも出てきているので
年賀状をスマホからプリントできるもの等、
あるいはコピーやスキャンも出来る複合機タイプ等、
色々使いみちもあるでしょうから、

思い切って2〜3万で購入してしまっても
良いかもしれません。

ただ、
インクジェットプリンタは
「本体が安くてインク(とプリント用紙)がばか高い」というのは
ほとんどプリントメーカーの戦略のような感もあり、

それなりにお金かかってしまう事も
覚悟しておいたほうが良いでしょう。

※最近インクも安くなったとも聞きますが、
数年前まで数千円してすぐになくなったりしました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いずれにせよインクは安いものではないので
レイアウトを確認するためにプリントするときなどは
全て白黒で一番安い紙にプリントするなどコストがかからない
工夫も必要です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
奇をてらう必要はないにせよ、
完全に埋もれてしまわないよう
自分だけのアピールポイントが何か?
考え抜いて会社側に上手に伝えていくように心がけましょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
3.視点を変える(採用側からの視点を持って全てを見直す)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最後に
「採用側(会社側)から自分を見る視点」
についてご説明します。

これが最も難しいことかもしれませんが、
この「見方」をきちんと掴めれば、
あなたの転職活動はがらりと変わるでしょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
客観的に、
あなたが会社の面接官としてあなたを見た時に
「この人と働きたい!」と思うかどうか?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ということです。

「言うが易し」ですが、なかなか難しいですよね。

例えば、
面接に来た方(採用希望者)が何をしてくれたら
採用担当の方は嬉しいと思うでしょうか

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あなたの会社を調べ尽くして、
「こういう会社だから働かせてもらいたい」と
明快にしかも熱意を持って話してくれる人が来たら
嬉しいのではないでしょうか?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

少なくとも、
いかにもついでみたいにあなたの会社を受けに来た人よりは、
採用担当の方は嬉しいはずです。

そういう部分は言われてみれば
当たり前のことなんですが、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「会社側の視点を持って自分を見る」
事でかなり気がつきやすくなるはずです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
色々なアイディアも浮かんでくるかもしれません。

例えば、
あなたが本命と考えた会社があるのなら、
その会社のサイトのトップページを自分なりに
リニューアルデザインしてしまい、

ポートフォリオとして持っていっては如何でしょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いや?どうだろう、、、それは自分が面接官だとして
嬉しいかな?あざといやつだな!って思われるかな?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
考えてみてください。

あるいは、
何もポートフォリオを持って来ないけど
デザインに対する熱意は誰にも負けない、
と訴える人と

口下手だけど、
例えばクオリティが高くて丁寧に作りこんだポートフォリオを、
持ってくる人とどちらに好感を持つか?

一緒に働きたいと思うのか?
くっきりと見えてくるのではないでしょうか?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やはり転職活動は
それなりの倍率を勝ち残っていかなければならないわけで
良い意味で目立たないとなりません。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

しかし、
ともすれば「目立ちたい」というこちらの思いが強すぎて
奇をてらう形で(悪い意味で)目立ってしまい、
いきなり不採用に振り分けられてしまう人もいます。

そういう事を未然に防ぐ一番効果的な方法が
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
客観的に、
あなたが会社の面接官としてあなたを見た時に
「この人と働きたい!」と思うかどうか?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
を考えぬくことだと思うんですね。

僕の友人で
一般の会社の新卒の採用面接官を
担当していた男がいますが、

彼曰く、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
来る学生、来る学生すほとんどすべての人間が
学生時代に自分が、大学、あるいはボランティア団体で
リーダーとしていかに活躍したかを
語るらしいんですね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そもそも100人が100人リーダーだらけだなんて
おかしな話だと僕などは思ってしまうんですが。
(リーダーだらけですよね)

しかもみんながみんな、
紺のスーツに紺のネクタイという
リクルートスーツを完璧に着こんでいるものですから
しまいに本当に誰が誰だかわからなくなり、

100人学生にあったけど、誰の顔も覚えられなかった、
ということでした。
多分街で友人が面接した学生とすれ違っても、
誰も思い出さないでしょう。

そんな人と誰が働きたいと思うでしょうか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これは極端な例かもしれませんが、
「会社側・面接官から自分がどう見えているか?」
「一緒に働きたいと思うかどうか?」
という視点を持っていれば、もう少し
変わったアピールの仕方も出来たと思うんですね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

転職活動はやはり目立ってなんぼですが、、、
その目立ち方が面接官や会社にとって
嬉しい目立ち方なのか?どうか?

その想像力があるかないかで、
転職活動は変わってくるはずなんです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「何故この会社で働きたいと思ったんですか?」
という質問への答えがいかに大切なモノか?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんな当たり前なことにもこの視点を持つだけで
容易に気が付くはずです。

そしてここまで読んでいただいた読者の方は、
お気づきでしょうが、

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この視点で今一度、
ご自分が作ったポートフォリオや職務経歴書、
面接時の服装(TPOにあっていたか)
メールの文面、、その他全てをチェックしてみてください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
別にポートフォリオがずば抜けて優れていれば、
面接時の服装も(とんでもない服装でなければ)
そんなに問題視されないでしょうけど、

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
例えば募集覧にわざわざ
「面接はカジュアルな服装で結構です」と書いてくれてるのに
上で書いたような新卒の方達のような、
ばりばりのリクルートスーツを着てこられたら、
面接官は「募集要項読んでいるんだろうか?」と
不審に思うかもしれません。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あなたと完全に同点の採用候補のライバルがいたとしたら、
そんな事で負けてしまうかもしれません。

まあ服装はともかく、
ポートフォリオやメールの文面などは
何度も何度も
「採用側の視点から」考えてチェックすることを
オススメします。

神経質になりすぎるのも良くありませんが、
「ここまで受け取る側の事を考えられるのか?」
という驚きは、

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「デザイナーとしての思いやり、という
基本リテラシーがこの人間にはある」という評価にも
繋がったりするものです!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

はい、
長々とお付き合い頂き有難うございました。

それでは
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

kelo

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