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台湾 228事件の日 日本人遺族も参列し追悼2月28日 20時21分
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台湾で戦後、中国大陸から来た国民党政権によって住民の抗議行動が弾圧された「228事件」の日にあたる28日、事件に巻き込まれたとして、初めて賠償が認められた日本人の家族も参列して追悼式が行われました。
台湾で1947年に起きた「228事件」は、中国大陸から台湾に渡った国民党政権が、住民の抗議行動を武力で弾圧したもので、1万8000人以上が犠牲になったとされています。
毎年、事件が起きた2月28日に各地で追悼の催しが行われていて、28日の台北の式典には国民党の馬英九総統も出席し、参列した遺族などが犠牲者に花をささげていました。
事件では、現地にいた日本人も巻き込まれたとみられていて、現在も行方が分からない青山惠先さん(当時38)の沖縄県に住む家族に対し、台湾側に賠償を命じる初めての判決が、今月確定しました。
式典には、青山さんの長男の惠昭さんも参列し、「感無量です。父も天国で無念が晴れてほっとしていると思います」と話していました。
この事件で、台湾側は、これまで日本人への賠償について、台湾の人々に対する日本の戦後補償が十分でないことを理由に認めていませんでした。
今回の決定について、馬総統は28日の式典で、法律に基づいたものだとしたうえで、「私たちは先に友情の手を伸ばした。その返事を期待している」と述べ、日本政府に対し、台湾の人たちへの戦後補償について、さらに取り組むよう求めました。
毎年、事件が起きた2月28日に各地で追悼の催しが行われていて、28日の台北の式典には国民党の馬英九総統も出席し、参列した遺族などが犠牲者に花をささげていました。
事件では、現地にいた日本人も巻き込まれたとみられていて、現在も行方が分からない青山惠先さん(当時38)の沖縄県に住む家族に対し、台湾側に賠償を命じる初めての判決が、今月確定しました。
式典には、青山さんの長男の惠昭さんも参列し、「感無量です。父も天国で無念が晴れてほっとしていると思います」と話していました。
この事件で、台湾側は、これまで日本人への賠償について、台湾の人々に対する日本の戦後補償が十分でないことを理由に認めていませんでした。
今回の決定について、馬総統は28日の式典で、法律に基づいたものだとしたうえで、「私たちは先に友情の手を伸ばした。その返事を期待している」と述べ、日本政府に対し、台湾の人たちへの戦後補償について、さらに取り組むよう求めました。