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2014年12月19日

スキャルの目で相場を見る その2

スキャルの目線、特に1分足チャートで何を見るか。これはデイトレードとは比較にならない程の相場の詳細です。5分で1本のロウソクが出現するのに対して、毎分のロウソクを見るのが1分足チャート、つまりこの差は5倍です。他の時間軸での差を比較すればすぐに分かると思いますが、5分、15分、10分、30分、1時間、4時間、そして日足ですが、直ぐ隣の時間軸の時間差はそれ程大きくありません。これから分かるように、1時間から4時間が2番目に大きな時間差ですね。4倍の差です。

5分足チャートはデイトレードで利用できる一番したの時間足チャートです。そして、この下が通常のFX業者やMT4なら1分足チャートになっています。この時間差が5倍で大きいです。何が言いたいかというと、現時点で5分足チャートをメインにしていないデイトレーダーならやはり1分足チャートでのスキャルは厳しいと言う事です。仮に4時間足と1時間足チャートの差を熟知していれば、私の言っていることが納得できると思います。


目を慣らすには

チャートを見続ける事以外特殊なテクニックはありません。こればっかりは地道な学習です。但し、移動平均線やボリバンなどを表示してレートとの位置関係を常に意識しながら見ていると見やすくなります。ツールで視覚的サポートを利用しつつ、毎日眺めるしかありません。見る箇所は、どういった具合で反転しているか、などです。或いは、トレンドはどうやって始まっているのか。5分足チャートでさえなかなかキャッチできないトレンドの波も、実は1分足チャートで目が慣れてくると、どの箇所かも分かるようになります。

森を見るのはそれ程難しくありません。しかし、森を形成している一つ一つの木の具合を見るには眼力が必要です。これらが分かれば、何故森の形がそうなっているのかも逆に分かります。時には全体の形を見ることも必要ですが、視野を広げすぎると雑な分析になり、より実践的でなくなります。普段から月足チャートを見てトレード戦略を考える必要などありません。それよりももっと詳細を知る必要があり、その方が役に立つからです。

今5分足チャートを使って何らかの相場分析に慣れているなら、それを1分足チャートで試してみればよいと思います。この時間差は大きいのですが、少なくともこういったトレーダーは1分足チャートでスキャルが出来る候補です。後はサイクルの速さになれ、そのサイクルに応じた調整をするだけです。これも時間が掛かるのですが、基本的には5分足チャートで通用する部分が、1分足チャートでも同じように機能する事が多いことに気づくはずです。

過去記事でも何回も書いていますが、基本的なプライスアクションのパターンは1分足チャートでも見られます。これはプライスフォーメーションも含みます。ですから、これらを全て駆使できる基礎知識は必須なのは前提です。うろ覚えだと1分足チャートで見つけることは難しいはずです。何故ならそれらのサイズ自体が小さいからです。小さいダブルトップ・ダブルボトムなどが直ぐに認識できるようになれば、他の時間足チャートでやっていた事が1分足チャートでもできるようになります。はっきり言ってここまで到達できればスキャルトレーダーになる日はもう近いです。


ということで、1分足チャートでのスキャルに興味のある方は、まず目を慣らすことから始め、特に最初は5分足チャートから入るべきです。初心者なら更に基礎固めのつもりで1時間足や15分足チャートから始めるのが理想です。人によっては日足チャートからスタートするのも悪くありません。それ程最初は相場の動きに翻弄される事があるからです。掴みどころが無いように見えるなら、その上の時間足チャートから始めるのもよいです。

スイングトレーダーが1週間に数回しか取引しないのに対して、1日に軽く100回のトレードをするスキャルトレーダーはある意味で苦労しています。その苦労の分、報酬も大きいです。難しい分素早い判断力や分析能力がより必要になっていると私は思います。



  
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Posted by PipDealer at 16:00Comments(0)スキャルピング

2014年12月18日

スキャルの目で相場を見る その1

プライスアクションを重視した手法は学習型であるので、ルールの説明などで直ぐに身につけることが不可能になっています。例えば、イチロー選手がどうやってカーブをレフトの手前に落としてヒットにするか、を実際に見せたとします。丁寧に解説付きで10回程見せたとしましょう。仮にあなたがプロの野球選手でもイチローのようなバッティングは教わったからといってすぐに出来るようなものではありません。教わったものを何度も自分で練習して思考錯誤しないと自分のものにならない部分がFXでもあります。

さて、基本的なトレンドラインの引き方や、どこに注目して支持線・抵抗線を引くかというサンプルは既にこのブログで紹介してあります。ところが、ライブのチャートでは全く同じ状況であるという事はありません。似ているような局面である事は間違いないのですが、目が慣れていないとそうは見えないのが現実です。要するに経験によってしか見えてこない部分があります。この事を別の形で説明したいと思います。それから今回の記事は主にスキャルに興味がある人へのアドバイスです。過去記事でも基本的なことは何度も書いているのですが、この記事では特にデイトレードからスキャルへ移行する事を考えているトレーダーに対するアドバイスを含みます。



上の相場の動きを見て戦略を立ててみて下さい。この画像の相場の動き自体は特別なものではないはずなので、分析するのに難しいと思わないはずです。普段使っているインジケーターなどを表示させて見れば、より具体的な状況が分かるようになりますし、そうすればこのチャートからでもエントリーポイントの候補などもすぐに見つけられるかもしれません。

ところで、同じ相場の動きでもある人は違った見方で分析するのですが、これは同じツールを使っている場合でも個人によってそれぞれ異なるものです。もちろん、全く同じ手法を使っている場合などは例外ですが、そういう事自体かなり稀なのではないでしょうか?数知れない程存在している手法ですが、全く同じ手法でトレードしている人は意外にも少ないと思います。例えポピュラーな手法を使っているケースでも独自のアレンジなどが加えられているのはむしろ普通でしょう。

さて、上の画像についてです。使うツールと手法が異なれば違う見方になるのは当然ですが、一つだけ誰にでも共通している事実があります。それは、相場は誰が見ても同じである事です。ある人はある角度から徹底的に分析するのに対して、別の人は違ったツールで全く違う角度から同じ相場を見ています。スイングトレーダーなら大きな視野で相場を捉えていますし、デイトレーダーならスイングトレーダーが殆ど使わない15分足チャートを必須としています。相場の動きはトレーダーによって形を変えているのではなく、見る人が独自の方法で相場を見ている為に、違って見えるだけの事です。あなたがもしデイトレードのつもりで上の画像の相場を分析した場合、その分析に自信があるならエントリーの候補はここだ、と私にアドバイスするかもしれません。上の画像は、実は1分足チャートからのものです。もっと全体を見れば違う印象を受けるかもしれませんが、こうやってある一部分をピックアップしてみれば、どの時間足チャートでも見られるような動きとして認識できます。これだけで良いヒントですね。眼力を鍛えて1分足チャートに見慣れてくれば、色々と考え方も変わってくるようになります。


1分足チャートではインジケーターは使えない

以前は私もほぼ全てのインジケーターは1分足チャートでは使えないだろうと考えていました。今ではごく一部のツールを除いては殆どが使えると思っています。特にボリバンと移動平均線は1分足チャートでも普通に使用可能です。他のインジケーターを1分足チャートに合わせるにも、検証を徹底的に行えば最適なパラメーターの調整は数日で判明するはずです。それからプライスアクショントレードの視点も同じです。但し、支持線・抵抗線を探ろうとする場合は5分足チャートで行い、そのラインを参考に1分足チャートでスキャルをします。潜在しているラインをもっと高い・低い所から引くようにする為です。1分足チャートでは視野が小さいので、それを見てラインを引いていると無駄なラインが増えてしまいます。

1分足チャートのサイクル

ノイズがありすぎる為に1分足チャートは使えないと決め付けているトレーダーが殆どだと思います。私の意見としては、ノイズも多い分チャンスを見つける回数も多いと思います。5分足のロウソク1本で、私はトレードを3回やることもしばしばあります。それぐらい早い展開のケースもよくあります。どうやって1分足チャートを生かすか。これが鍵です。先程の画像はある意味でヒントになっています。ああいう感じで自分の使えそうな相場の局面を見つけるわけです。上の画像は時間にするとおよそ50分くらいです。1時間足チャートではこれが1本のロウソクですね。

1分足チャートに見慣れる

さて、プライスアクショントレードをスキャルに活かしているのが私のスキャルの成功の秘訣なのですが、ブログで何度も説明してきた色々なパターンの熟知は必須の事、これを1分足チャートでもそういったパターンを認識する目が必要です。問題の一つとして、どの局面がよく見かけるパターンかというのは人によって違うかもしれません。それは先程も言ったように、使っているツールや手法のルールに影響されるからです。それでもどのような形でも良いと思いますが、その形を1分足チャートでも見れるかどうかが成功の秘訣です。それができるようになれば、1分足チャートでのトレードに対する抵抗がなくなると思います。多くの人がデイトレードとスキャルは全く別物と考えていると思いますが、違う部分というのはサイクルの速さと動きの細かさだけです。但し、1時間足チャートからいきなり1分足チャートに見慣れるというのは無理だと思います。まずは5分足チャートに慣れないと1分足チャートについていけないと思います。そして、5分足チャートでよく見かけるパターンが1分足チャートでも見えるようになれば、5分足チャートで使用している手法を1分足チャートのサイクルの速さに対応できるかどうか検証してみればよいのです。さすがに1分足チャートに慣れるのには多くの時間を費やすことになりそうですが、この壁を乗り越えられるトレーダーだけがスキャルに適しているトレーダーだと思います。

15分足から5分足へ

私の最初のトレードは1時間足チャートと15分足チャートを主に見てデイトレードだけをしていました。その後に5分足チャートを使ってデイトレードを始めたのですが、最初の頃は抵抗感と違和感が強くて相場分析がとても大変に感じました。それも5ヶ月もすればすぐに慣れてしまいました。私自身、1分足チャートを主に、1日に8時間以上続けて半年後に幾つかのパターンに気づいたの、まだ目は慣れていませんでした。約1年毎日眺めて、ようやく似たような局面が何度も繰り返されているという事に気づきました。その後に何所に着目すれば良いかだんだん分かってきて、トレードの手法として取り組めるようになりました。それまでは、どこをどう見てトレードの手法として活用するかさえ分かりませんでした。今思えばよくも挫折しなかったなと思います。1分足チャートでのトレードは無理だろうと思ったのは数知れずです。



この経験から言いますが、1分足チャートを見慣れていない人がスキャルをするのは基本的に無謀です。スキャルは一般的に上級者向けになると思いますし、はっきり言えば、既に5分足チャートをメインとしたプライスアクショントレードで安定して勝てるデイトレーダーだけが1分足チャートのスキャルが可能だと思います。

基礎的な知識を試す意味で、例えば、支持線・抵抗線を極めるシリーズのような分析ができるかどうか試してみて下さい。こういった感じに分析ができていないと1分足チャートでは無理だと思います。そのシリーズで書いたものはデイトレードですし、かなり大雑把なものですから分析も楽です。読んで分かるだけでなく、こういった事を自分でもできて、自分なりのロジックでも良いですから安定的に説明できるくらいでないと1足チャートに深入りするのは順序が間違っています。私がスキャルに移行しよう考えていた頃でも、既に5分足チャートには十分見慣れていたのと、プライスアクショントレードの知識が十分にあったので、スキャルで成功したと思います。最初からすぐスキャルに取り組んでいたら数年前に退場になっていたと思います。1分足チャートに見慣れるのに半年以上、スキャルの手法にたどり着くのに2年くらい掛かっています。

今は海外でもスキャルピングをやる人が増えていますが、下のリンクからこのトレーダーが紹介しているプライスアクションを見て下さい。非常に参考になるところがあると思います。そのリンク先のウェブページには画像がありますが、彼はプライスアクショントレードの視点から2分足チャートを分析しています。英語での解説が理解できない人でも、画像を見るだけでも参考になると思います。画像中の注目した箇所などを解説抜きでも自分なりに何故それらが重要ポイントなのかを考えるよい訓練です。私は彼の注目点全てに同意しているのではないのですが、特に強く反対しているわけでもありません。基本的にしっかりと相場を分析していると思います。

http://forums.babypips.com/candlesticks-chart-patterns-price-action/57071-scalping-price-action.html

次回に続きます。
  
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Posted by PipDealer at 11:40Comments(0)スキャルピング

2014年12月17日

高速スキャル

さて、前の記事で少し新しい要素を加えたスキャルピングの実験結果などについて色々書きました。何をドル・円のスキャルでやったかというと、ある特定のプライスアクションとその応用です。これは出来高・取引量に関係しています。直近の数本のロウソクをみて、攻防の強さはだいたいこのくらいだと頭で漠然と判断しているだけです。この攻防の具合を従来の支持線・抵抗線と絡めながらやる事もあります。

そもそも取引量・出来高を考えながら相場を分析するのが本来のプライスアクションなのですが、この種のプライスアクションは特にSam Seiden氏が教えているコンセプトそのものです。過去の関連記事を読んで復習してください。従来の過去の反発箇所を頼りに、次にもそこで反発するだろうというオーソドックスな予測(これ自体も売買の攻防を意識した分析ですが少し雑です)とも絡んできます。プライスアクションの部類でも特に今動いているロウソクとその近辺のロウソクの力関係を主に見て取引するのが取引量・出来高を意識したものです。Samはスイングトレード専門なので、日足チャートを基本として使っています。私は彼のプライスアクションをデイトレードでもよく使っていましたが、今まで1分足チャートで見ていませんでした。



まず既に上昇が始まっている状況を把握します。注目すべき箇所はAからDです。突如AからBに大きな動きがありました。それまでは小さく動いていたのですが、突然買いが強くなったようです。いわばレンジ場からのブレイクと非常によく似た形です。今更ですが、上の画像は1分足チャートです。ところが、Bで長い上ヒゲをつけた後は一気に下落して、Cまで戻りました。このレベルはAと全く同じです。そして再びCからDまで上昇です。このプライスアクションのパターン最近よく解説の例として取り上げていますね。Dの辺りまでロウソクが来たら私はとっさにショートにしますが、実は次のようなことに着目して予測しています。レンジ場のような迷いの動きから大きく動き、そのトレンドの初動が全て戻ってきた、というプライスアクションです。

次のような解釈が私の場合です。

1. AからBの大きな動きがCまで戻ったのでトレンドの初動にまで戻ってきた動きだと認識。Bの長いヒゲは抵抗線の存在の可能性。

2. Cから再び僅か陽線3本でDに達するが、この時点でそのまま2回続けてBまで達する事はないと予測。高値を試す動きだと予測。

3. 高値を試す動きがDだとすれば、Dまで伸びた買いの勢力は売りの勢力に半分くらいは押し戻されると予測。

4. 更にDから下落した2本目の陰線のヒゲを確認して、それ以下には売りの圧力がないと判断して即強気のロング。

解説

1は易しいですね。激しく攻防がある付近で抵抗線があるという事ですが、長いヒゲは買いの勢いが抵抗線にぶつかって瞬く間に跳ね返された事を意味しています。全体的には上昇ですから今後もこのヒゲの先端を狙って上昇していく可能性は十分にあります。

何故2の判断かというと、単純にヒゲの長さをリスペクトしているだけです。ヒゲの長い箇所は反発の強い箇所なので、次にその近辺に戻る時にはヒゲの先端まで簡単に到達せずに、80%くらいまで行ってから逆走していく傾向があるからです。「高値を試す動き」の典型です。

3はヒゲの先端に到達しないと予測した場合、Dまでは買いだとすればその続きは売りの勢力で押されるという解釈です。但し、このケースでは完全に再びAやCのレベルまで戻るという解釈ではありません。全体的に上昇ですから、逆張りのショートでもそこまで戻るのを待たずにさっさと決済したいところです。その結果、大体CからDに対する5割から6割を目安に決済します。

4の判断が素早くできるのは理想です。概ね上昇というトレンドと、高値を試して大きく反発したBのヒゲを試した動きがDであり、そこから下落するのは確率が高いものの再びトレンド続行の可能性に期待してロングです。こういった判断はトレンドの初動に乗るとかいう状況に酷似しています。

私も集中している時はここに書いてある全てのプロセスを現実化(3回のエントリー)する事ができるのですが、まだまだ躊躇する場面が多かったり読みが浅かったりして日々反省しています。私がこういう風に考えながらエントリーのチャンスを素早く掴むのは平均して2回くらいですね。理想としては、CからロングでDで決済。同時にDからのショートで2本目の陰線で決済。躊躇すれば1回のエントリーだけになりがちです。普段は確実に2回はエントリーしています。CからDのロングで1回、Dから5割戻しのショートで2回目。最後の陰線がヒゲをつけた箇所より0.3pips下を損切りとしてロング。この3回目のロングエントリーが私がよく躊躇して見逃してしまう類です。まだこのような箇所からのエントリーに慣れていないのが原因かもしれません。毎日この様なチャンスを数回見るのですが、そのうち1回は成功させているくらいですね。何故か慣れていないものは確率的に良いものだと知っていても手が出ません。



上の画像は同じプライスアクションの下落のケースです。自分でシナリオを考えてみて下さい。先程の解説のような考えがライブのトレードでできるなら、こういったスキャルが可能になるでしょう。


相場の状況

一般的にこのようなスキャルが出来る状況としては5分足チャートでのボリバンを参考にします。5分足チャートのボリバンでエクスパンションのように動き始めているなら注意です。その時には順張りオンリーです。似たような事を別の状況でもやるのですが、時には僅か1本にだけ注目してやるケースもあったりします。例えば単純に、大きな陰線に対してこの勢いの続きは陽線になるだろうという予測です。裏を返せば、連続で陰線にならないはずだという読みですね。つまり、売買どちらかの動きが圧倒的に強くなく、今動いたのもせいぜい5割か6割まで戻るだろう、という感じの読みです。このような動きが予測される1本足のロウソクなのですが、1本足のロウソクは過去のチャートからはピックアップできません。何故なら、ライブでロウソクが動いていない為です。大きな陰線がまだ動いている最中に逆張りして、行き過ぎた部分をスキャルでとっているからです。このスキャルは主に逆張りですので、ダブルトップ・ダブルボトム抜けの時には禁物です。これはレンジ場からのブレイクと似ているので、ここから大きく動いたらそのまま進む事が多いからです。

何故高速スキャルか

ところで、何故3pipsに動く分だけを予測してトレードするのか不思議に思うかもしれません。私も以前はこういったのは細かすぎて逆に苦労するだけだと考えていました。これに対するヒントがあります。次のようなエントリーを考えてみて下さい。

トレンド時の順張りエントリーですが、とにかく何所ででもエントリーしたとします。ある程度の相場分析もOKですが、細かい事を考える必要はありません。そして、エントリー後に僅か1pipでもプラスになる様なチャンスはどれくらいあるかを考えてみて下さい。スキャルですので、スプレッドが小さい通貨ペアのみです。そして、このルールでは1pipが瞬間的に出れば成功とします。*損切りはここでは考慮しませんので現実にトレードのルールとしてはNGです。

はっきり言って1pipプラスになるような状況というのは割と多いのではないでしょうか?例えエントリーの時に買いと売りを間違えてしまっても、瞬間的に1pipプラスになるラッキーな事もよくあります。もちろん、1時間も含み損が続いてようやく+1pipになったケースなどの極端なものは排除です。この発想を元にして、では3pipsならどうか、というわけです。この考え方・見方はスキャル特有です。そこで何らかの相場分析を加えてギャンブル性を少しづつ取り除いていきます。3pipsともなるとさすがに運の要素が極端に少なくなるので、しっかりした相場分析が必要になってきます。

デイトレードで10pipsを取ろうとすると、10pipsに至るまでに色んな予測できない動きが入ったりします。目標が大きいというのも原因の一つであるのですが、これは皮肉ですね。私が言っている考え方・見方というのはこういう事です。つまり、10pipsを目標にするとそれを達成するチャンスが3pipsのものよりも遥かに少ないという事実です。これは勝率ではなく、そのチャンス自体が少ないという事です。同じスキャルでも5pipsをゲットしようとするともう少し慎重になり、分析する時間とエントリーの為に待つ時間も3pipsの場合の倍になります。以前からやっているユーロ・ドルのスキャルよりもドル・円での高速スキャルの方が更に効率が良いことが分かりました。特に朝にユーロ・ドルでトレードができないので、その分をカバーできるドル・円のスキャルはありがたいです。

基本的に1分足チャートに慣れていないうちはどのようなスキャルも危険です。くれぐれも初心者は1分足チャートからスタートしないようにして下さい。次の記事もスキャルについてです。
  
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Posted by PipDealer at 18:22Comments(0)スキャルピング

2014年11月15日

2点からの順張り

久しぶりの記事はダブルトップ・ダブルボトムを抜けた箇所からの順張りをテーマにしました。これに関しては多くの過去記事で書いてきました。今回はもう少し分かりやすく説明したいと思います。個人的に非常に有効な手法だと思っていますし、毎日毎回のトレードで意識しています。ちょっとおさらいしましょう。

ダブルトップ・ダブルボトムは「抜け」やすい?

最初に言っておきますが、反発した同レベルの2点を基本的にダブルトップ・ダブルボトムという定義でこのブログで取り扱っています。他の本やサイトで取り扱っている教科書的なものは、だいたい日足チャートや4時間足を使って比較的大きな視点からこの形を捉えています。すなわち、それらの2点はチャート上で最高値や最安値の同レベルのケース限定になっているものが殆どです。私の場合、1分足でもダブルトップ・ダブルボトムを認識してスキャルピングに生かします。(過去記事参照:http://pipdealer.ti-da.net/e6222138.html


トリプルトップ・トリプルダブルになると更に抜け易くなります。このロジックは、同じレベルが試される程その壁は薄くなるというものです。極端な例を取ると、レンジ場での複数回にも及ぶ動レベルでの反発は壁があるようでないものなのです。レンジ場として動いている間は反発するのですが、そうでなくなると同時に大きく動きやすくなっています。レンジ場で利益を取ろうという考えは悪くないのですが、何時ブレイクが起こるか分からないリスクを考えれば、むしろブレイクから大きく利益を取るのが賢いとも言えます。ですからレンジ場からのブレイクは最も重要で簡単な手法の一つです。ほぼ全てのトレンドはスクイーズからのエクスパンションになっています。

通常はダブルトップ・ダブルボトムの2点ではなく、むしろネックラインからの抜けに注目してトレードするの一般的ですが、私の場合は2点を抜けた時の順張りにもっと意識を向けています。何故なら、2点からの抜けは大きく展開していくポイントになるケースが多いからです。トリプルトップになる可能性も無いわけではないのですが、トリプルトップは主に位置的にかなり高い・低い所から形成されやすいのです。ですから日足チャートから確認できるダブルトップ・ダブルボトムの場合、トリプルトップになる可能性はより高くなっています。そういう箇所は集団心理が働きやすく、もう一度反発する事がより多いからです。逆に、殆どの人は恐らく5分足でダブルトップ・ダブルボトムを意識しないでしょう。1分足なら無視同然かもしれません。

順張りの王道であるリトレースメントからの押し目買い・戻り売りが最強とも言えますが、これはトレンド時限定です。従って、チャンスを掴む機会があまりありません。その次に重要な順張りとして先程述べたレンジ場からのブレイク狙いがあります。これを更に応用させたのがこの2点抜けを狙った順張りです。レンジ場からのブレイクよりは確率が低いものの、細かい箇所に注目してやれば5分足チャートでも比較的頻繁に取引可能です。



上の画像は5分足チャートのユーロ・ドルです。このケースではややAの位置が微妙ですがBとほぼ同レベルです。

このような2点はどこにでも存在していそうですが、実はある条件を含んでいます。

ルール

条件1.ダブルトップ・ダブルボトム抜けを狙う場合、2点がボリバンのミドルライン付近にある

条件2.逆方向のトレンドがあってから2点に戻るタイミングではない

先程書いたように、通常のダブルトップは日足チャートから見て最高値の同レベルを拾ったものが教科書的です。ですからこういったダブルトップからの抜けはスイングトレード向けです。もちろん、どの様なダブルトップでも抜ければ大きな展開が期待できます。その様な大きな視点でのダブルトップではなく、いかにも2点を抜け易い形のダブルトップに目を向けるのがコツです。抜け易い箇所がミドルライン付近でのものです。但し、逆方向にトレンドが発生した後に2点に戻ってくる時にはトレンドの勢いの影響を受けてもう一度反発する可能性もあるので注意が必要です。つまり、トリプルトップ・トリプルボトムになるかもしれないので例え少し抜けてもすぐ飛びつかない方が安全です。


手法のロジック

チャートの上に位置している通常のダブルトップ(教科書的に教えられている)を目安にダブルトップ抜けを狙うのではなく、ボリバンのミドルライン付近に出現する小さな2つの山を見つけるのがコツです。このルールはつまり、単なる2点抜けによる順張りで運を試すというものではなく、ミドルラインという条件を加える事によって「平均値を超える勢いを掴む」というロジックを含んでいます。コレだけでダマシ回避ルールになります。

ミドルラインを抜けるというのは常に売買の目線を変える基準となりますが、この基準のレベルを超える時に既に2点を結ぶ支持線・抵抗線が存在している時には、一度抜けると伸びやすくなるという解釈になります。そういった箇所を見つけて順張りするだけです。実際に、ミドルライン付近で見かけるダブルトップ・ダブルボトムは意外にもよくあるケースです。ミドルラインを一気に突き抜けていくパターンももちろんありますが、レートが平均値に戻ってくる時にはその付近で上下するケースもよくあります。これはミドルラインが支持線・抵抗線の役割を果たしている時にそうなりますが、その時に2点が同レベルで反発したダブルトップ・ダブルボトムがエントリーチャンスとなります。是非検証して見て下さい。

  
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Posted by PipDealer at 10:56Comments(0)スキャルピング

2014年04月30日

1分足チャート分析 その3

前回の記事でルールを書きましたが、その他にも大きな要素が絡むものがあります。ルールとして必須ではないのですが、これはプライスアクションのパターンで、それが使える箇所は利用した方が分かりやすいです。

28日のユーロ・ドル相場から見ていきます。



5分足チャートです。大きな上昇が見られます。急上昇から下落になり、リトレースメントが入った箇所に注目してください。ミドルラインを少し割っていますね。ダマシ回避ルールではここでのショートはNGです。ミドルライン割りの順張りがこのシリーズで紹介しているスキャルピングですが、この様にトレンドらしき動きからのリトレースメントがミドルライン付近で入る可能性があるときはエントリーを見送ります。

こういった局面では大きな上昇の勢いに乗りたいのです。押し目買いの狙うポイントとしてもミドルラインが最終ラインですので、ここからのロングは常に考慮しておく必要があります。



Aは先程のミドルラインから再び上昇した箇所です。この後の動きを見ると、Bで再びミドルラインを割ったとは言え、Aからの反発があったばかりなのでここでショートをとっても利益があまり望めません。CとDでもミドルラインを割っていますが、動きが更に小さくレンジ場に入っている様なのでエントリーはスルーです。



Dは先程の小さい動きが見られた箇所です。その後に下落が続いて小さなバンドウォークがありました。その後は急反発で上昇です。Eの箇所に注目すると迷いの動きが見られます。高値がほぼ揃っている箇所なので、上に抜けやすくなっている状況が分かります。そして、その直後にFで大きく抜けました。ここの箇所はスキャルピングできる候補の一つです。このケースではミドルラインで抜けてからのエントリー以前にEの高値が揃った箇所もヒントになっていました。



今度は1分足チャートです。Eの高値が揃った箇所がブレイクアウトのレベルになります。赤の移動平均線は100で、これは5分足チャートでのミドルラインとほぼ同じになります。この後も3pips程上に伸びました。目標利益は5pips前後で良いと思います。最大利益は2枚目の画像中のC辺りまででしょう。



更にその後の相場の動きです。かなりランダムに上下に動いていますね。そのレンジ場から更に安値を更新して下落して行きましたが、このまま下落になるのでしょうか?



下落が進みましたが、少し落ち着いてきたようです。Gの箇所も何故そこに注目すべきかを考えてみて下さい。そしてその後のミドルライン割りから上昇しそうな展開を読みます。



今度は1分足チャートで見ましょう。Gのレベルを上に抜けたら移動平均線100を抜けていきました。このMAは5分足チャートのボリバンミドルラインとほぼ同じ動きをします。ちなみにコレが理由でいわゆる100日線が有効と考えられています。100日線はボリバンのミドルラインと重なるので、反発が起こりやすくなっています。意外な所で100日線の優位性がわかるものです。

この後の相場はこのMAで再び反発があり、その後は上昇を維持しました。動きは小さいですが、ボリバンミドルラインを割った後は、それがサポートラインとしての機能を果たしました。


今回の解説で注目すべき2点は、5分足チャートでの相場を見るのと、ミドルラインを割った箇所を更に詳しく見るために1分足チャートでも確認する事です。EやGなどのダブルトップ抜けがありそうな箇所も良いヒントになります。以前から書いていますが、ダブルトップ抜けはかなり鉄板です。例え小さなダブルトップでもこの様に素直に機能する事が良くありますので、検証するときなどは注意して見て下さい。

ダブルトップなどのヒントが無い場合は何を目安にすれば良いのかですが、はっきり言ってしまえば、その様なケースからのミドルライン割りは判断が微妙になる可能性があります。ミドルラインを上抜けする前に、高値が揃う事はよくありますので、これを見逃さない事です。ダブルトップみたいなきれいな形だけに注目するのではなく、とにかく高値が揃った箇所がブレイクアウトのヒントになります。ショートの場合はこの逆で、安値が揃う所やネックラインブレイクがあってから、ミドルライン付近からのショートを考えます。

今回のケースはトレンドが発生してからのエントリーでしたが、トレンドがまだ続きそうななら例えミドルラインを割っても順張りせずに、むしろ逆に押し目買い・戻り売りのポイントとして捉えた方が無難です。いずれにしてもリトレースメントを見るまでは手が出せないので、その後の動きからエントリーチャンスを伺います。特に、ミドルライン割りからの順張りが大きなトレンドの方向へ行く場合は勝率が高いです。最初の画像中のAからのロングやAでの反発を確認してミドルラインを上抜けした時点でのロングです。これらのロングはこのシリーズでのスキャルピングとは違いますが、鉄板エントリーですね。

まとめ

・トレンド時はできるだけ大きな流れを重視する。(これが理由でトレンド時は通常スキャルピングにならない)
・トレンドからレンジ場になった箇所は手を出さない。(値幅が大きいケースならスキャルピングも考慮)
・ミドルラインを割りそうな状況を見逃さない。(ダブルトップなど)

  
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Posted by PipDealer at 17:49Comments(7)スキャルピング

2014年04月24日

1分足チャート分析 その2

シリーズ第2回目です。

このシリーズでは、私が実際に行っているスキャルピングの一つのやり方と相場分析を紹介していくつもりです。

前回の記事の続きですが、5分足チャートでレートがボリバンのミドルラインを超えるという局所に注目して相場を分析するというものですが、これは従来の「ボリバンのミドルライン超え」の相場分析とは少し違います。さて、ここで疑問に思った人もいると思います。ボリバンのミドルラインを超える事の重要さに対する疑問です。シリーズのテーマからちょっと横道に入りますが、説明が必要だと思いますので書きます。

一般的にはボリバンのミドルラインはセンターラインとも言うべきものですので、これを目安に上昇・下落という判断をします。このブログでもその様に使うことをお薦めします。ところが、レートがボリバンのミドルラインを超えたからといってそのまま上昇・下落が続く事は確率的にも5割はありません。つまり、コレだけを目安に順張りした場合なら勝率が6割も無い可能性が出てきます。これならトレードができません。

具体的に考えて見ましょう。レートがボリバンのミドルラインを割った後も再び戻ってくるケースには2つあります。まず、相場がレンジ場になっているケースです。値幅が小さいレンジ場は特に注意です。ミドルラインを数回行ったり来たりするので、このラインを目安に順張りするのは不可能です。これ以上の説明はないですね。

次に、大きなトレンドがあってからその後にミドルラインまで戻ってくるケースです。これは特にリトレースメントが明確でない状況において、大きくミドルラインまで戻ってくるケースです。この場合だと、ボリバンのミドルラインが逆に支持線・抵抗線となりやすいので、少しラインを割ったからといって順張りすると逆走になったりして危険です。



画像を使って更に詳解します。上の画像では上昇トレンドが確認できますが、ミドルラインを割った最後の陰線に注目してみて下さい。急な下落が始まったかのようですし、ミドルラインも割りました。一般的なミドルライン割りの相場分析なら買い目線から一転して売り目線です。このケースではどうでしょう?ここで正しい判断をするにはあるパターンを知っておく必要があります。それは、トレンドとその後の動きです。殆どのトレンドは、その後にリトレースメントがあります。そして、再びトレンド続行というパターンを取ります。この様なパターンにならないトレンドは殆どありません。最初の勢いだけで終るようなものはいわゆる「行って来い」です。トレンドらしき動きがあった後は、その大きな勢いに期待をかけて順張りするのがトレードの基本です。何故なら、大きな動きの後に更に継続してその方向へ動く傾向があるからです。ですから英語ではTrend Is Your Friendがトレーダーの間で一般常識として認識されています。

さて、上の画像に戻ると、上昇後のリトレースメントがまだありません。ボリバンのミドルラインを割れば下落の目線が一般的な解釈ですが、このケースではリトレースメントが入っていないので、少しくらい下に割ってもまだ上昇の可能性があるという解釈が正しいです。



先程の画像のその後の状況です。ボリバンのミドルラインを少し下抜けした後は更なる上昇がありました。このケースではボリバンのミドルラインがリトレースメントの下限として機能していますが、これは覚えておくパターンです。ミドルラインを少し割ってから更にトレンドが続くというパターンです。ボリバンが最後のリトレースメントのレベルと考えて下さい。これが理由でボリバンのミドルラインが支持線・抵抗線として機能するという認識が一般的に広がっています。逆に、リトレースメントが2回程既に見えていてその後にミドルラインを割るなら、従来の買い目線・売り目線の転換ポイントとして考えてOKです。特にこの様なミドルラインの使い方は1時間足以上が最適です。

さて、シリーズのテーマに戻ろうと思います。あくまでもスキャルピングです。^^;

5分足チャートをスキャルピング用に使うのがテーマの一部です。5分足チャートのミドルラインを割った箇所だけに注目するのがスキャルピング用の分析ですが、上に述べたようにレートがミドルラインを超えたからと言っても直ぐにエントリーとは限りません。という事でルールとダマシ回避ルールを考えます。

ルール

・5分足チャートでボリバンを表示させて、レートがミドルラインを割る箇所に注目する
・基本的にはレートがミドルラインを割った方向へポジションをとる

ダマシ回避ルール

・5分足チャートで極端に値幅が小さいレンジ場ならノートレード
・トレンドらしき動きの後にリトレースメントがまだないなら例えミドルラインを割っても順張りエントリーしない

ダマシ回避ルールの最初は、レンジ場の把握です。レンジ場でも値幅が比較的大きいものがこの手法が有効となるものです。およそ15pipsくらいが目安です。極端に値幅が小さい状況ではスキャルピングが不可能になります。

ダマシ回避ルールの2番目の状況では、ボリバンのミドルラインからの反発という動きが期待できます。このケースではレートがミドルラインを割った方向とは逆のポジションを取ります。つまり、大きなトレンドの方向ですね。それ以外ではミドルラインを割った後もしばらくその方向へ動くことを期待してのスキャルピング的なポジション取りになります。

スキャルピングですから、5分足チャートで大きな動きが確認できた時には既にデイトレードの視点になりがちです。もう少し視野を小さくして小さい利益を狙うので、レートが5分足チャートのミドルラインを超えた箇所からの順張りを仕掛けます。ちなみに私は5pipsから8pipsくらいを目標のスキャルピングとしていて、時には2pipsくらいでポジションをクローズしたりして逃げ切ります。10pips以上をデイトレードとして考えています。

次回に続きます。
  
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Posted by PipDealer at 08:25Comments(2)スキャルピング

2014年04月20日

1分足チャート分析 その1

久しぶりの記事です。今回は未だにあまり触れていないスキャルピングについてです。スキャルピングと言えば1分足チャートですが、5分足チャートも必須になります。どのような視点でこれらのチャートを駆使して相場を分析するかに迫りたいと思います。


1分足チャートVs. 5分足チャート

まずはおさらいです。1分足チャートと5分足チャートではどう違うのがちょっと説明します。まず、1分足チャートはかなり細かく全体のおよそ7割くらいのロウソク足は参考になりません。独自の研究の結果ですが、結論として1分足チャートによる相場分析はそういった参考にならないロウソク足の排除という形が優先になります。1分足チャートでの細かすぎる作業はあまり意味がないというのに気づくまでに多大の時間と労力を費やしたのですが、必要のないロウソクを排除していくと、自然にもう少し全体の流れを見ながら考えた方が良いという事につながります。それが私が最後に辿りついた所でした。それからは5分足チャートとの併用を欠かしていません。

5分足チャートはデイトレードでも使えますし、相場の1日の全体像もさほど無理なく掴めます。スキャルで安定した勝率を目指すなら、5分足チャートは必須だと思います。注意したいのは、5分足チャートでスキャルピングをするということは、5分足チャートでの相場分析はやや細かく見ていくという姿勢になる部分です。5分足チャートをデイトレの視点で見る場合とは違います。1分足チャートでは参考にならないロウソクが多い為にチャートの全体を見る必要があるのですが、これなら結局5分足チャートを見ていても似ているという事に気づきました。もちろん、スキャルピングの視点で5分足チャートを見ているので、5分足チャートの全体像を意識してはいません。5分足チャートの全体像はどちらかというとデイトレの視点になりますので、5分足チャートでスキャルなら局所だけに集中して分析する事になります。そして、これが今回のシリーズのテーマになります。


1分足チャート

・相場の細部に至る動きは参考にならないものが多い
・安定した分析方法はその全体像を見る所にある
・1分足チャートの全体像は5分足チャートを見る視点に近いところがある

5分足チャート

・スキャルの視点でもデイトレの視点でも相場分析が可能
・その全体像を見るならデイトレの視点になる
・局所を拾って分析するならスキャル向け



移動平均線

レートが平均値を超えて行くというのが相場分析の最初に必要な要素といっても過言ではありません。ボリバンは移動平均線が基礎になっていますが、その他の多くのインジケーターも移動平均線や平均値を元にしています。だいぶ前に書いた一目均衡表の記事でも、その半値を基準にしている分析がかなり有効だという事は再確認になったはずです。さて、平均値を超えないとトレンドの発生もありません。順張りはトレードの基本ですし、やや大きな動きの確認があってから色々と分析できるものです。

基準のラインはボリバンのミドルラインである単純移動平均線20です。移動平均線20を1分足チャートで表示させるとどうでしょうか?ここでもこのラインを基準に上昇・下落の具合を分析するのは役に立ちますが、やはり1分足チャートでは細かすぎて参考にならないロウソクがまだ多いことに気づくはずです。このことから、相場が移動平均線20を超えて動くという基本的な分析も1分足チャートではあまり意味がないという事になります。そこで5分足チャートの登場です。但し、5分足チャートで移動平均線20を表示させてこのラインを全体像の中央部として見ると、デイトレの視点で相場を見ている事になります。スキャルにはこれほど大きな視点は必要ありません。

ちょっと分かり難いので、まとめると以下の様になります。

1.移動平均線を基準に相場を分析したいが1分足チャートでは細かい動きが多い為に、通常の利用・分析に無理がある

2.そこで、もう少し視野を広げて、レートの上昇・下落の確認作業は5分足チャートでの移動平均線20を基準にして分析する。

3.但し、5分足チャートでの移動平均線20を全体像と比較しながら見るという従来の分析方法だとデイトレ視点になりがちなので、あくまでもレートが5分足チャートの移動平均線20を超えたという局所に注目する。

次回に続きます。^^
  
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Posted by PipDealer at 19:54Comments(4)スキャルピング

2013年04月26日

スキャルピングへの道 その3

スキャルピングは究極のトレード手法だと私は思っています。ただ、この記事ではあくまでも私のオリジナルの1分足スキャルについて少し触れるだけなので、詳細やルールそのものについて解説はしないのでご了承ください。その理由は、ルールが複雑で恐らく説明しきれないからです。^^; 簡略化の手段として、勝手に用語を作ってルールに書き込んだので、ルールを作成している段階でその意味が何であったか忘れてしまうこともありました。複雑にならざるを得なかったのは、ダマシ回避の目的でした。1分足チャートでは参考にならないロウソクが多すぎるので、それらを排除することが優先となります。

使っているツール

それではまず私が1分足スキャルで使っているインジケーターを紹介します。独自の使用方法があるので、詳細に触れるずにきちんと説明することは不可能ですが、とにかくこれらは相場分析に役に立てる為のツールとしての使用であって、エントリーサインの目的を理由とした使用方法ではありません。

・移動平均線 

1分足チャートで最も有効なツールの一つだと発見したのが移動平均線で、この経験から結局のところ、このツールは全ての時間軸で使えるものだという結論に達しました。主に2本のMAを頼りに反発などがあるかをチェックしています。移動平均線付近で反発するかどうかを見るのが主な目的です。仮に別の使い方を熟知しているなら、それでやっても構いません。とにかくこのツールは全てのチャートで使えます。

・ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドはボラティリティの大きさを図る為に主にσ2のバンドに注目していますが、これは複数使用しています。ミドルラインのチェックはもちろん、5分足チャートでのボラティリティが1分足チャートでも見えるように表示させています。より全体的な動きを見る為に使っています。

・その他

かぶせ線と切込み線を表示させるものやEMAによるクロスも表示させています。これらの8割はダマシになっています。どのクロスを重視するかなどの判断はすべて自分の目で見て判断しています。ダマシ回避ルールに従った時のみエントリーのサインとして参考にする事もあります。それから1分足チャートではトレンドラインは引きません。一時はそのようなトレードルールも作りましたが、ラインを引く際にどうしても大きな視点で引くことになってしまい、それなら5分足を使った方が良いという結論になりました。

手法そのものは複数のインジケーターとその見た目の複雑さにもかかわらず、プライスアクションによるシンプルなものです。主にブレイクアウトを中心とした順張りや、押し目買い・戻り売りを狙った順張りのエントリーです。逆張りエントリーは高値圏・安値圏からのものと、レンジ場の局面からのものです。これらは全て、どの時間軸に関わらず通用するごく一般的なエントリーです。1分足チャートにしか見られない独特さはあるものの、他のチャートでも見かけるエントリーとなっています。例えば、ネックラインやダブルトップなどのオーソドックスのパターンがそうで、こういうエントリーチャンスをただ1分足チャートで見つけているだけです。



クリックして見てください。


複雑に見える原因の一つに、5分足チャートで使うべきツールもこの1分足チャートに表示させている点があります。単に5分足チャートを使って見やすくすることもできるのですが、時には忙しすぎてついていけない事もあり、一度に複数の角度から見えるようにしました。それから、同じようなチャートをドル・円とポンド・ドルの1分足チャートに表示させてユーロ・ドルを中心にトレードしています。ドル・円とポンド・ドルを表示させることによって、円かポンドかそれともユーロがドル安の原因になっているかを見ます。もちろん、経済指標が主な原因で相場は大きく動いたりしますが、一時的にこれらのどれかがリードする形で相場が動くことがしばしばあります。これはライブで見ていないと分からないですし、いつそうなるかは予測不可能です。通貨間での連動性を見ているわけで、例えばユーロ・ドルのチャートでトレンドの初動らしき動きがあった場合に、それがユーロが直接ドルに対して強くなっているのか、それともポンドの影響か、或いはドル・円のマーケットに何かあったのかをチェックするわけです。

1分足チャートスキャルについて究極のヒントがあるとすれば、やはり移動平均線だと思います。何らかの目安となるものがチャート上にないと何を基準にどう見れば良いのか分からないと思います。このことはデイトレでもスイングでも同じだと思うのですが、次回の記事では移動平均線を元にある大胆な予測にチャレンジしたいと思います。
  
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Posted by PipDealer at 11:18Comments(9)スキャルピング

2013年04月23日

スキャルピングへの道 その2

前回の記事の続きです。

5分足チャートでスキャルピング

スキャルピングにこれから挑戦したい人は、まずは5分足チャートに見慣れる必要があります。このチャートはデイトレードでもよく使われるので多くの人が慣れるのに時間は掛からないはずです。とはいえ、5分足チャートでデイトレードをしていては意味がありません。つまり、細かい分析によってエントリーチャンスを見つけてトレードする事が必要になります。スキャルピングでは利益を5~10pips程取りますので、平均約7~8pipsが取れる個所を見つける作業になります。それ以上のpips数の場合はデイトレードと私は考えています。実際に、10pips以上の利益を伸ばすには、細かい分析によるエントリーチャンスではリスクが高いです。より確率高めの局面でないと10pips以上の利益は望めません。

1分足チャートの必要性

ここで一つ問題にぶつかるはずです。5分足チャートでそういった7~8pipsが取れそうな個所を探そうとすると、なかなか見つからないと思います。何故なら、5分足チャートがスキャルピングに必要な細かい分析作業に向いていないという欠点があるからです。つまり、スキャルピングとして5分足チャートを使うのにその限界があり、これは同時に5分足チャートがデイトレードとしてもよく使われる理由にもなっています。ですから、1分足チャートを併用するのがスキャルピングの特徴となっていて、5分足チャートでは見えない部分を1分足チャートがカバーするのです。

5分足チャートはある局面ではどちらかというとデイトレードのような相場分析になる事もありますが、1分足チャートではもっぱらスキャルピングの為の相場分析になります。ただし、1分足チャートでも5分足チャートと同じような限界があります。1分足チャートでは、相場分析に必要な局面とノイズの局面を比較すると、圧倒的に参考にならないノイズの局面が多いので、この違いを見極める眼力やトレードルールが必要となります。

ここまでを簡単にまとめます。

・5分足チャートでスキャルピング目的で分析するなら細かい所を見ていくやり方が良く、大雑把になるとデイトレードに近い視点に変わってしまう。

・細かい作業に必要な視点は1分足チャートで補う必要があるが、1分足チャートでは参考にならない局面が多いために、ノイズを除去する作業が必須。

さて、1分足チャートで相場を分析するのは基本的にかなり無理があります。そもそも1分足チャートに見慣れること自体、かなりの時間が掛かってもおかしくありません。ここで1分足チャート分析に必要な視点を紹介します。私の場合は、その視点に気付くのに1年以上掛かかりました。このヒントなしで1分足チャートに挑むなら間違いなく混乱に陥ると思います。早い話が、1分足チャートでは、やや大雑把な相場分析が最もスキャルピングに適した方法になっています。これは私のスキャルピングの土台となっています。いろいろと試行錯誤した結果、1分足チャートで分析するなら細かすぎる分析は完全に逆効果で、やや大雑把な分析にすることによりダマシ回避と勝率アップにつながることがわかりました。このヒントだけでもスキャルピング手法の開発に役に立つと思いますので、この視点でスキャルピングにチャレンジすることをお勧めします。

1分足チャートで何を見るか?

慣れていないうちは1分足チャートで見える相場はかなり違うという印象があるはずです。実際にちょっと開いて見て下さい。5分足チャートに相当慣れている人でも、1分足チャートは無理だと思う人が殆どだと思います。ところが、目が慣れてくると1分足チャートでも5分足チャート、或いは他の時間軸のチャートと同じようなサイクルが見えてくるはずです。1分足チャートはそのサイクルが早いだけで、それ以外は他のチャートと殆ど変りません。このヒントから、色々な事が分かるはずです。つまり、一見1分足チャートでは使えそうもないツールが使えたり、デイトレードなどでよく見かけるエントリー方法なども可能だということです。実際に私が重視しているインジケーターは1分足チャートでもかなり使えます。エントリー方法もデイトレードで使えるものは1分足チャートのスキャルピングでも通用するのが意外に多いです。ただし、その殆どがpipsの値幅が小さいために利益にならず実践的ではありません。

チャートの具体的な使い方

1分足チャートはスキャルピングですが、5分足チャートはスキャルとデイトレの両方の視点を持っています。更に、トレンド時にはスキャルピングの視点でトレードするのは禁物で、常にトレンドの方向を上の時間軸で見る必要があります。ですから、5分足や15分足チャートまでもチェックする事も覚えておいて下さい。

次回は私の1分足スキャルピングについて軽く触れたいと思います。
  
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Posted by PipDealer at 20:54Comments(7)スキャルピング

2013年04月21日

スキャルピングへの道 その1

ご存知のようにスキャルピングについて解説した記事はこのブログではあまりありません。主な理由として、スキャルピングの難しさにあります。正直に言うと、スキャルピングは一部のトレーダーを除いてはお薦めできません。慣れていない人がスキャルピングをするとかなり危険です。当然ながらデモトレードでの練習は必須になりますが、他の手法よりも長い期間で練習しなければ成功しないと私は思います。このシリーズでは具体的なスキャルピングの手法について解説をするわけではなく、これからスキャルピングを考えている人に対しての警告とスキャルピング手法を開発したいと考えているトレーダーや既にスキャルピングでトレードしている人の為のヒントを中心に書きます。

スキャルの賛否両論

スキャルピングの成功例を一つ挙げたいと思います。実は過去の人気の高かったEAなどは殆ど全てがスキャルピング専用です。EAに詳しい人は分かると思いますが、海外ではこれらのスキャルピング用のEAが使えないようにスキャルピングそのものを禁止してしまったFX業者も幾つかあります。しかし、一般的なスキャルピングの有効性について紹介しているブログや具体的な成功例を私はあまり知りません。海外でも特に1分足チャートでのスキャルピングはすぐにバッシングを受けて誰も相手にしないのが当たり前のようです。

ちなみにForexFactoryなどでは未だにスキャルピングの手法で注目されているものは殆どないです。過去に私もスキャルピングで成功しているトレーダーを見てきましたが、彼らの手法の詳細までは分かりません。成功例が少ないのはスキャルピングの研究がそれ程なされてないのが理由かもしれません。そしてスキャルピングの研究が少ないという理由も、熟年トレーダーによる日足チャート分析の影響があります。現在のような優れたプログラムがなかった時代、手書きでチャートを作成していた頃などは日足チャートが基本でしたので、スキャルピングのような極端に細かい分析はバカにされるようです。海外でも言われるのが、「プロは何も難しい局面でトレードをしているのではなく、逆にやさしい所だけを見つけて取引する。」といったスイングトレードが基本姿勢です。スイングトレードを目的とした日足チャートの分析は細かい作業ではなく、相場を大雑把に捉えますので相場分析は比較的やさしいものになります。ダマシが少ないですし、それによって勝率も高めになっています。この真逆がスキャルピングなので、熟年のトレーダーに言わせればスキャルピング手法はバカげていると考えるのも無理はありません。

スキャルピングの長所

・効率が良い
・損失が小さい
・トレードのチャンスが多い
・相場分析に強くなれる
・デイトレードやスイングトレードにも強くなれる

スキャルピングの短所

・相場分析が難しい (トレードが難しい)
・勝率が低い
・利益が小さい
・研究に時間が掛かる
・手法が複雑になる傾向がある

スキャルピングが圧倒的に優れている点は、トレードの効率性です。勝率だけを見ると低いので欠点だと思われがちですが、それはトレードチャンスの多さでカバーします。要するに数で勝負するわけです。損益も低い為に、コツコツと利益を増やしていくのが鍵となります。時間に対する利益があらゆる手法の中で大きくなっています。(或いはそうあるべきです)

5分足チャートや1分足チャートが主ですので、細かい分析が必要なので難しくなります。ダマシが多いのが原因で、ダマシ回避のルールが複雑化する傾向があり、これによってルール自体が複雑化します。逆にこういった細かい作業に慣れてくると相場分析に強くなれます。私の場合、1分足チャートに見慣れているために5分足チャートがスローモーションのように感じられます。ちょうどデイトレードで15分足チャートに慣れている人が日足チャートを見ているような感覚だと思います。

次回に続きます。^^
  
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Posted by PipDealer at 21:17Comments(6)スキャルピング