逆境の中でもがき苦しんでいた頃がまるで嘘のようだ。28日、トリノ相手にホームで1-0と完封したミランだが、この試合で先発フル出場を果たした本田圭佑への賛辞が止まらない。
本田はこの試合でも右サイドを主戦場とし、正確なボールコントロールと冷静な判断でチームに落ち着きをもたらす。チームメイトも以前に比べると本田へのパスを選択する回数が増えたようにも思え、同選手は本来持つべき信頼を取り戻しているのかもしれない。ジェノア戦では目の覚めるようなスーパーゴールを叩き込み今季初ゴールを決めると、前節のナポリ戦ではジャコモ・ボナベントゥーラのゴールをアシスト。不調を極めたシーズン前半戦とは打って変わって、確実に効果的な仕事を果たしている。そしてそんな日本のファイターを伊『Corriere della Sera』も大絶賛した。同メディアは本田圭佑のプレイに“7点”という高評価を与え、次のように褒め称えた。
「まるで神の恩恵を受けているようだ。次から次へとクロスボールを提供し、ボールコントロールのミスもわずか1回のみ。FKのシーンでは素晴らしいクオリティを見せつけ、惜しくもクロスバーを直撃した」
遠いイタリアの地で、このような評価を受けている日本人がいるということを我々は楽しむべきだろう。“神の恵み”を受けている本田の活躍が、今後も続いていくことを願いたい。