今日うりさんのこの記事を読みまして、
この記事にはぴらきさんがこんなコメントを付けていました。
【喫煙者から愛煙者へ】そろそろ「スマートスモーカー」の時代じゃない? - うりだよ。
- [健康]
受動喫煙の訴訟などをまとめたやつ置いときますね http://hapilaki.hateblo.jp/entry/smoke-free-2
2016/02/28 19:06
はぴらきさんコメントのリンク先を読んでみると、その中に気になる内容がありました。星野リゾートの採用サイトの中の「あなたはタバコを吸いますか?」というページです。
星野リゾートはリゾート施設を運営している会社です。「星のや」というリゾート施設がテレビで取り上げられたり、社長が「がっちりマンデー!!」にたまに出演したりしています。有名なリゾート運営会社ですね。
喫煙者は採用いたしておりません。
これを最初見たとき感動しました。こんな会社あるんだなと。先に言っておきますが、私はタバコが嫌いです。他人に毒吸わせてよくヘラヘラしていられるなと思っております(そして本人も毒を吸ってヘラヘラしている)。
たばこが企業競争力に直結する
私はタバコ嫌いなので、会社が喫煙者を採用したくない場合の「理由」ってどうしたらいいのかなぁと考えたことがあります(自分が社長になったという妄想をしてたとき)。そのときに「社長の好み」だけじゃ応募者に納得してもらえんよなあ、なにか明確で合理的な理由ないかあ?とちょっと考えたんですけど、すぐには思いつかなかったんですよね。その私の悩みへの答えを、星野リゾートがすごく簡潔に出してくれていてすっきりしました。
星野リゾートは3つの要素において、喫煙は競争力を高めると言っています。
- 作業効率
- 施設効率
- 職場環境
それぞれ一部引用します。
作業効率
「喫煙者は血液中のニコチン含有量の減少により集中力を維持することができなくなります。 私のホテル業界での経験の中で、スタッフの集中力を維持させるため、勤務時間中に喫煙をさせる対応を行っているケースを何度も見てきました。これはスタッフ本人の能力の問題ではなく、中毒症状という病理的な原因によるものであり、結果的に社員の潜在能力を低下させています。」
施設効率
「健康増進法の施行により、企業内の職場では分煙環境が必要になってきております。しかし、リゾート事業においては、少しでもスペースがあるなら顧客へのサービスに当てるべきです。
採算性の理由から厨房や作業用のバックスペースも節約している時に、社員の喫煙場所に投資するのは利益を圧迫することになります。」
職場環境
「喫煙習慣のある社員には喫煙のための場所が設置され、より頻繁に休憩が認められるということは、喫煙習慣のない社員から見ると不公平に感じる問題です。
『なぜニコチン依存症の社員だけを企業は優遇するのか』とアルコール依存症の社員が主張したら、従業員食堂の横に社員用のバーを設置するのでしょうか。ニコチンが切れて集中できないという状況は、アルコールが切れて手が震えるという状況と差はありません。」
喫煙が競争力を低下するということを、非常に明確に説明していてまじ感動しました。私がここからキーワードを抽出するとしたら「集中力を維持」「中毒症状」「病理的な原因」「喫煙場所への投資は利益の圧迫」「不公平」「依存症の社員を優遇」ですね。それぞれ非常にパンチがある表現です。だからこそ、嫌煙者である私(妄想では社長)にはぐっとくる!
こういう企業に優秀な人材が集まる時代がくるよ。まじでくるよ。もう来ているかもしれない。
もし私が社長になったらこの方針をパクって参考にして、会社から喫煙者を排除しようと思う。これでいつ社長になっても安心だ。