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クリントン氏大差で勝利 サウスカロライナ州予備選2月28日 12時04分
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アメリカ大統領選挙に向けた民主党の候補者選びで、南部サウスカロライナ州の予備選挙は、クリントン前国務長官が黒人有権者の圧倒的な支持を得てサンダース上院議員に大差で勝利し、候補者選びのヤマ場となるスーパーチューズデーでも黒人有権者の支持を固めてサンダース氏を引き離すのか、全米の目が注がれています。
ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けた与党・民主党のサウスカロライナ州の予備選挙は開票が終了し、得票率は、女性初の大統領を目指すクリントン前国務長官が73.4%、格差の是正を前面に掲げるサンダース上院議員が25.9%で、クリントン氏が大差で勝利しました。
民主党の候補者選びは、今回のサウスカロライナ州を含めこれまで4戦が行われ、クリントン氏が3勝、サンダース氏が1勝という結果になりました。
アメリカのメディアが行った世論調査によりますと、クリントン氏はサウスカロライナ州の民主党支持者のおよそ半数を占める黒人有権者から8割を超える圧倒的な支持を得たことが勝因となりました。
アメリカ大統領選挙の候補者選びは、来月1日、全米の10を超える州で予備選挙や党員集会が行われるスーパーチューズデーでヤマ場を迎えますが、このうち5つの州では黒人の割合が高くなっています。クリントン氏がこうした州での候補者選びでも黒人有権者の支持を固めて戦いを優位に進めサンダース氏を引き離すことになるのか、スーパーチューズデーの戦いに全米の目が注がれています。
民主党の候補者選びは、今回のサウスカロライナ州を含めこれまで4戦が行われ、クリントン氏が3勝、サンダース氏が1勝という結果になりました。
アメリカのメディアが行った世論調査によりますと、クリントン氏はサウスカロライナ州の民主党支持者のおよそ半数を占める黒人有権者から8割を超える圧倒的な支持を得たことが勝因となりました。
アメリカ大統領選挙の候補者選びは、来月1日、全米の10を超える州で予備選挙や党員集会が行われるスーパーチューズデーでヤマ場を迎えますが、このうち5つの州では黒人の割合が高くなっています。クリントン氏がこうした州での候補者選びでも黒人有権者の支持を固めて戦いを優位に進めサンダース氏を引き離すことになるのか、スーパーチューズデーの戦いに全米の目が注がれています。
米メディアの出口調査結果
アメリカのメディアが南部サウスカロライナ州の民主党の予備選挙で有権者1461人に行った出口調査の結果です。
それによりますと、投票した人は、黒人が61%、白人が35%で、黒人のうち、クリントン氏に投票した人は86%、サンダース氏に投票した人は14%でした。オバマ大統領とクリントン氏が争った2008年の予備選挙では、クリントン氏はサウスカロライナ州で黒人から19%の支持しか得られず、78%の支持を集めたオバマ大統領に敗れましたが、今回クリントン氏は、86%と黒人の圧倒的な支持を集めたことになります。
また、女性の間でもクリントン氏が79%の支持を集め、21%にとどまったサンダース氏を大きく引き離しました。クリントン氏は、白人や男性の間でもサンダース氏を上回る支持を得ていて、アメリカのメディアは、クリントン氏が性別や人種を問わず幅広い支持を集め勝利したと分析しています。
さらに、出口調査では、「オバマ大統領の政策を継続するべき」と答えた人が74%だったのに対し、「よりリベラルな政策に変えるべき」と答えた人は16%にとどまったほか、「次の大統領は、経験がある人がよい」と答えた人は85%に上り、上院議員や国務長官を歴任しオバマ大統領の後継者と自認するクリントン氏に有権者の票が流れたものと見られます。
それによりますと、投票した人は、黒人が61%、白人が35%で、黒人のうち、クリントン氏に投票した人は86%、サンダース氏に投票した人は14%でした。オバマ大統領とクリントン氏が争った2008年の予備選挙では、クリントン氏はサウスカロライナ州で黒人から19%の支持しか得られず、78%の支持を集めたオバマ大統領に敗れましたが、今回クリントン氏は、86%と黒人の圧倒的な支持を集めたことになります。
また、女性の間でもクリントン氏が79%の支持を集め、21%にとどまったサンダース氏を大きく引き離しました。クリントン氏は、白人や男性の間でもサンダース氏を上回る支持を得ていて、アメリカのメディアは、クリントン氏が性別や人種を問わず幅広い支持を集め勝利したと分析しています。
さらに、出口調査では、「オバマ大統領の政策を継続するべき」と答えた人が74%だったのに対し、「よりリベラルな政策に変えるべき」と答えた人は16%にとどまったほか、「次の大統領は、経験がある人がよい」と答えた人は85%に上り、上院議員や国務長官を歴任しオバマ大統領の後継者と自認するクリントン氏に有権者の票が流れたものと見られます。
米メディア「クリントン氏に勢い与える」
クリントン前国務長官が南部サウスカロライナ州の予備選挙で勝利したことについて、アメリカの有力紙ワシントン・ポストは、「クリントン氏はやすやすとサンダース氏を打ち負かした。サンダース氏は、クリントン氏の固い支持基盤である黒人有権者を切り崩すことができなかった」と勝因を分析しました。そのうえで、「今回の勝利はクリントン氏にとって予備選挙の中で初めての快勝となった。スーパーチューズデーに向けてクリントン氏に勢いを与えるだろう」と指摘しています。
また、ABCテレビは「クリントン氏は、大勝によって民主党の指名獲得争いで最有力候補としての地位が固まった」と報じたほか、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは「クリントン氏が民主党の候補者選びで決定的な影響力を持つマイノリティーの有権者たちから支持されないのではないかという懸念を払しょくした」と伝えました。
一方、サンダース氏についてCNNテレビは「民主党の重要な支持者であるマイノリティーの人たちの支持を得ていると証明できず、サンダース氏に深刻な疑問を突きつけている」と報じ、黒人やヒスパニックが多い南部でサンダース氏が支持を広げきれていないと指摘しています。
また、ABCテレビは「クリントン氏は、大勝によって民主党の指名獲得争いで最有力候補としての地位が固まった」と報じたほか、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは「クリントン氏が民主党の候補者選びで決定的な影響力を持つマイノリティーの有権者たちから支持されないのではないかという懸念を払しょくした」と伝えました。
一方、サンダース氏についてCNNテレビは「民主党の重要な支持者であるマイノリティーの人たちの支持を得ていると証明できず、サンダース氏に深刻な疑問を突きつけている」と報じ、黒人やヒスパニックが多い南部でサンダース氏が支持を広げきれていないと指摘しています。