【イスラマバード=共同】アフガニスタン首都カブールの国防省前で27日、自爆テロがあり、国防省によると、少なくとも12人が死亡、8人が負傷した。反政府武装勢力タリバンが犯行を認めた。
東部クナール州の州都アサダバードの知事公舎前でも27日、男がバイクに載せた爆弾を爆発させ、少なくとも13人が死亡、40人以上が負傷した。地元州政府の報道官は自爆テロだと非難した。
国防省前の自爆テロで、アフガン・イスラム通信は目撃者の話として、国防省から出てきた職員らに男が徒歩で近づき自爆したと伝えた。国防省によると、職員2人が死亡したという。
アサダバードでは部族の長老が集まった市民らに演説していたところ、男がバイクで突っ込み自爆した。長老が死亡し、ロイター通信によると、近くの公園で遊んでいた子どもらも巻き込まれた。
犯行声明は出ておらず、背景は不明。クナール州はタリバンの活動が活発な地域で、長老はタリバンと交戦したこともあるという。近年は過激派組織「イスラム国」(IS)の影響力も増しているとされる。