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　福岡市西区姪の浜６丁目の路上で２７日午後８時５０分ごろ、「男が女性を襲っている」との１１０番通報があった。女性は首などに複数の刺し傷があり、約３時間後に死亡が確認された。

　福岡県警によると、亡くなったのは同区姪の浜３丁目の予備校生、北川ひかるさん（１９）。２８日に司法解剖して死因を調べる。

　通報の約１５分後、北川さんと同じ福岡市内の予備校に通う少年（１９）＝同市中央区＝が近くの交番に出頭し、「知り合いの女性を刃物で刺した」と話した。少年は衣服に血がついた状態で、手にけがをしていたが、命に別条はないという。県警は回復を待って殺人容疑で逮捕する方針。

　現場からは、ナイフ２本とおののほか、北川さんのショルダーバッグが見つかったという。

　北川さんが通っていた予備校によると、昨年４月に同校に入り、難関の国公立大を目指していた。今年１月のセンター試験、２月２５～２６日にあった国公立大の２次試験を受け、合否を待っていたという。同校幹部は「ずっと志望大を目指してきた中、このような事件に遭ってしまい、ご遺族に哀悼の意を示します」と話した。