クリントン氏3勝目 黒人層から強い支持
【コロンビア(米南部サウスカロライナ)西田進一郎】米大統領選に向けた民主党候補指名争いで、南部初戦となるサウスカロライナ州予備選が27日に投開票され、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)が黒人層から強い支持を受け、バーニー・サンダース上院議員(74)に圧勝した。クリントン氏は西部ネバダ州から連勝。序盤4州を3勝1敗として弾みをつけ、11州と米領サモアの予備選・党員集会が集中する序盤の天王山「スーパーチューズデー」(3月1日)に向かう。
スーパーチューズデーでは南部7州で予備選・党員集会が行われるため、南部初戦の戦いは黒人票の行方を占う意味で注目された。
クリントン氏は序盤4州で3勝目で、初めての圧勝。序盤2戦はサンダース氏にリベラル層に加えて若年層の支持も奪われ、押され気味の戦いが続いた。しかし、ネバダ州でサンダース氏の勢いを止め、今回は圧勝でスーパーチューズデーに向けて勢いをつけた。
一方、サンダース氏は序盤3州の勢いを維持できなかった。勝ち目が薄いとみたサンダース氏は、最終盤はサウスカロライナ州を離れ、スーパーチューズデーで予備選・党員集会を開く州などでの選挙運動に力を入れていた。