ゲス不倫ショック!自民16年ぶり補選「不戦敗」…衆院京都3区
女性タレントと不倫をしたと報じられた宮崎謙介前衆院議員(35、自民党を離党)の議員辞職に伴う4月24日の衆院京都3区(京都市伏見区、向日市、長岡京市、大山崎町)補欠選挙への対応をめぐり27日、自民党は公認候補の擁立を見送る方針を固めた。党関係者が明らかにした。補選での「不戦敗」は、与党として異例の事態。ゲス不倫ショックが直撃した形だ。
“ゲス議員”の辞職によりポッカリと空いた議席を、自民党が取り返すことを諦めた。この日午前、谷垣禎一幹事長(70)が党京都府連会長の西田昌司参院議員(57)に対して補選への候補の擁立を断念したいとの意向を伝えた後、党は見送りの方針を固めた。
西田氏によると、会談で谷垣氏は次期衆院選を見据え「しっかり勝てる候補を選んでいきたい」と述べ、補選での擁立見送りに理解を求めた。党執行部は、宮崎氏が不倫を認めて辞職した経緯から特に女性からの反発が強く、候補者を立てても苦戦は必至だと分析。擁立を訴えてきた府連側は候補者探しを続ける構えだが、党執行部は公認申請があっても認めない考えを示している。
自民党が補選で公認、推薦候補擁立を見送ったのは、2007年7月の衆院熊本3区補選以来、9年ぶり。ただ、この時当選した坂本哲志氏(65)は自民党系無所属だった。今回の京都3区のように、系列の候補がいない補選となると、00年4月の参院熊本補選以来、16年ぶり。与党の「不戦敗」は、異例の事態となる。
決断について、政治評論家の後藤謙次氏(66)は「安倍首相の意向が強く反映されている」とした。「府連側は『候補者を出さないと草刈り場になる。たとえ負けるにしても候補者を出すべき』という考えだった。ただ、安倍首相は宮崎氏の影響で女性票が逃げることを気にしている。さらに、もし京都で候補を擁立すると、同日の北海道5区の補選や、その後の参院選にも波及すると考えています」。それならば、「戦わない」ことをベストの選択肢にしたという。
政治評論家の浅川博忠氏(73)も同じく「(北海道で勝って)1勝1敗ではイーブン。それなら、“1勝1分け”で食い止めようという中央の消極的な決定です」。結果的に議席は奪われることになるが「自民の『1強多弱』と言われている中で、『多弱』に負けるインパクトは大きい。擁立しなければ『負け』にはならないという考え」と説明した。
補選では、民主党が前回の選挙で比例復活した現職の泉健太氏(41)を公認。おおさか維新の会も独自候補の擁立を目指している。