広瀬アリスでバブル再び ワンレン、ボディコン「新鮮だった」
女優の広瀬アリス(21)がこのほど、主演するNHK BSプレミアムのスペシャルドラマ「ひこうき雲」(3月24日・後10時)の撮影現場でスポーツ報知の取材に応じ、バブル期ファッションを披露した。
80年代後半から90年代初頭とされるバブル期を象徴する肩パッドの入ったワンピースに身を包み、髪形はトサカのように立たせた前髪にワンレン(ワンレングス)。バブル崩壊後の94年に生まれた広瀬は「ぷっつん」「新人類」など当時の流行語にも興味津々で「肩幅が異常に広いジャケットとか初めて知ることが多くて、新鮮だった」。好景気に酔いしれた当時の空気感を存分に体験した。
広瀬が演じる地味な女子大生の円子(まるこ)は友人の真央(三吉彩花)と出会い、若者文化に染まっていく。カフェバーでのパーティーシーンでは、ノリノリで踊りまくる。役作りについて、母親に相談したところ「お母さんがドンピシャで楽しんでいた時代。派手にはじけてきなさい」とアドバイスされたという。
美形でありながら、コミカルな演技もこなせるのが広瀬の強み。主人公が、あか抜けていく様子は「スタッフさんがクスクス笑うのを見て『よしっ、うまくできた』と思いました」。NHKの鈴木真美(しんび)プロデューサー(56)も「思っていたより3倍、4倍の演技をしてくれた。彼女のコメディーセンスが開花した作品になる」と太鼓判を押した。
妹・広瀬すず(17)との美人姉妹としても知られるアリスは「作品によって違う表情を見せていきたい。『この子誰?』って毎回言われたい」と、どんな役柄もこなす演技派を目指している。
◆「ひこうき雲」あらすじ シンガー・ソングライターの松任谷由実(62)の代表曲「ひこうき雲」をモチーフとして、男女雇用機会均等法が施行された80年代後半の東京を舞台に女性同士の友情を描いた青春物語。地味な女子大生・円子(広瀬)の変貌ぶりが大きな見どころ。
【バブルあらかると】
◇日本が浮かれまくったバブル時代
▼時期 1986年頃から91年頃まで。
▼株価 89年に日経平均で約3万9000円を記録。マンションやゴルフ会員権が急騰。
▼ファッション 女子の間でボディコンが大流行。
▼ディスコ 象徴的な存在は芝浦の「ジュリアナ東京」。ボディコンギャルが、お立ち台で下着丸見えで踊った。必須アイテムは扇子。ほかに六本木「トゥーリア」「マハラジャ」など。
▼タクシー 深夜の繁華街では流しはもちろん、無線でもつかまらない。路上で1万円札を振りかざす姿があちこちで。
▼流行語 アッシー、メッシー、オバタリアン、トレンディ、ナウいなど。
▼就職活動 複数内定は当たり前。他社の面接を受けさせないため内定した学生を「研修」と称した温泉旅行などに連れ出す企業も。