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シリア停戦発効から1日 各地で散発的戦闘も2月28日 6時26分
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内戦が続くシリアではアサド政権と反政府勢力の間で停戦が発効して丸1日となり、シリア国内での戦闘はおおむね鎮静化しているもようですが、各地で散発的な戦闘も起きていて、大規模な戦闘が再燃しないか懸念されています。
シリアではアメリカとロシアが呼びかけた停戦案を政権側と反政府側の主要な勢力の双方が受け入れ、停戦が発効してから28日午前0時(日本時間28日午前7時)で丸1日となります。今のところ、戦闘はおおむね鎮静化しているもようですが、シリア国営通信は27日、首都ダマスカスや北部のアレッポ県などでテロ組織による攻撃があり、合わせて7人が死亡したと伝えています。ただ、テロ組織が停戦に応じている反政府勢力かどうかは分かっていません。
また、シリア各地で活動している民間の救急団体のラエド・サレフ代表はNHKの取材に対し、「北西部の民間人の家が爆撃され、2人が死亡した」と述べ、停戦の枠組みから外されている、アルカイダ系のヌスラ戦線の勢力が強い北西部などで、政府軍などによる攻撃が続いていると説明しました。
アメリカやロシアとともに停戦を監視している国連は、中断している和平協議を来月7日に再開する考えを示しています。これに向けては停戦の維持が必要なため、各地で続く散発的な戦闘が政権側と反政府勢力の間での本格的な戦闘の再燃につながらないか懸念されています。
また、シリア各地で活動している民間の救急団体のラエド・サレフ代表はNHKの取材に対し、「北西部の民間人の家が爆撃され、2人が死亡した」と述べ、停戦の枠組みから外されている、アルカイダ系のヌスラ戦線の勢力が強い北西部などで、政府軍などによる攻撃が続いていると説明しました。
アメリカやロシアとともに停戦を監視している国連は、中断している和平協議を来月7日に再開する考えを示しています。これに向けては停戦の維持が必要なため、各地で続く散発的な戦闘が政権側と反政府勢力の間での本格的な戦闘の再燃につながらないか懸念されています。
国連は24時間態勢で監視
内戦が続いているシリアで、アサド政権と反政府勢力の間で停戦が発効したことを受けて、国連は27日、スイスのジュネーブにある国連ヨーロッパ本部で、アメリカやロシアなど関係国と対応を協議しました。そのうえで、散発的な戦闘が停戦に応じている各勢力の間での本格的な戦闘の再燃につながらないかどうか、24時間態勢で監視を続ける方針です。
シリアの内戦終結を目指す和平協議を仲介する国連のデミストラ特使は「われわれは戦闘が続くことを懸念しているが、これまでのところ順調に進んでいるという感触を持っている」と述べ、今のところ停戦はおおむね維持されているという認識を示しました。
シリアの内戦終結を目指す和平協議を仲介する国連のデミストラ特使は「われわれは戦闘が続くことを懸念しているが、これまでのところ順調に進んでいるという感触を持っている」と述べ、今のところ停戦はおおむね維持されているという認識を示しました。