「被害さらに拡大」 中国人狙う窃盗続発

 横浜中華街やイセザキモールなど横浜市中区の繁華街で、中国人や台湾人の女性を狙った窃盗事件が相次いでいることが29日、分かった。いずれもアジア系の女3人組が中国語で話し掛け、おはらいを名目に金品を盗む手口で、県警は同一グループの犯行とみて捜査している。

 伊勢佐木署によると、26日午後4時45分ごろ、イセザキモールを歩いていた病院事務員の女性(45)=川崎市幸区=が「薬局を探している。仙人なら病気を治せると聞いた」などと女に声を掛けられた。直後に別の女が「仙人の孫を知っている」などと合流、さらに別の女に「財産をおはらいしないと、あなたの息子の命に関わる何かが3日以内に起きる」と告げられた。

 女性は約2時間後、羽衣町2丁目の路上で、おはらいを受ける財産として現金150万円を指定された袋に入れて預けたが、別の袋にすり替えられて中身を盗まれた。女性は元中国籍で日本国籍を取得していた。

 同署と加賀町署によると、中区では昨年7月から今年1月3日までに、同様の手口の犯行が6件発生。被害者はいずれも中国人女性で、現金計約950万円(46万~400万円)と時計、ネックレス、指輪などを盗まれた。

 県警は、3人組は容姿から中国籍と判断した女性をターゲットにしているとみている。3人はいずれも40~50歳で、26日の事件ではベトナム、シンガポール、中国籍を自称していた。

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