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G20 市場の動揺抑えられるか実効性問われる
2月28日 6時26分

G20 市場の動揺抑えられるか実効性問われる
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中国・上海で開かれたG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議は金融市場の安定に向け各国が政策を総動員することで足並みをそろえましたが、今後、市場の動揺を抑え、世界経済を覆う不安の連鎖を断つことができるのか、その実効性が問われることになります。
中国・上海で開かれたG20の財務相・中央銀行総裁会議は27日夜、2日間の討議を終えて「声明」を発表しました。この中では年明け以降、世界的に不安定化している金融市場について、「経済の実態を反映したものではない」とする一方、歯止めがかからない原油価格の下落などを背景に「世界経済は下方リスクとぜい弱性が高まっている」として警戒感を示しました。
このためG20は世界経済の失速を防ぐ必要があるとして、各国が金融政策や財政出動などすべての手段を総動員することを「声明」に明記しました。また、アメリカの利上げなどを背景に新興国から資金が流出し市場の動揺に拍車をかけている問題など、世界経済が直面する数々のリスクについて各国が協調して克服していくことも確認しました。
このように今回のG20は、焦点となっていた金融市場の安定に向け各国が足並みをそろえた形になりましたが、今後、実際に市場の動揺を抑え世界経済を覆う不安の連鎖を断つことができるのか、その実効性が問われることになります。

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