地方に住む主婦Kさん(47)姉妹は昨年3月1日、子どもたちと一緒にソウルへ出掛けた。ショッピングを楽しんだ後、昼食を取るため江南地区の地下街にある食堂を訪れた。Kさん姉妹はとんかつと豚肉の辛口炒めを、子どもたちはラーメンを注文した。食堂の入り口には「目玉焼きをサービスします」という文言が書かれていた。
ところが店主は「ラーメンには目玉焼きのサービスはない」と言い、人数よりも少ない量の目玉焼きを出した。Kさんは「そんなことはあり得ないのでは」と抗議した。店主があらためて拒否すると、Kさんは「食事代を払うわけにいかない」と言い、1時間近く粘った。店主の通報を受け出動した警察は、食堂の営業を妨害した容疑でKさんを送検した。検察はKさんを略式起訴し罰金刑を求めたが、Kさんは「潔白を証明する」として正式裁判を申請した。
これに対し、ソウル中央地裁刑事21部(キム・ミンジョン裁判官)は24日、「Kさんの声が大きかったため、ほかの客や食堂の店主が不快に感じたかもしれないが、Kさんが1時間近く食堂にとどまったのは、営業を妨害するのではなく、警察官が来るのを待って事情を説明するためだったと考えられる」として、Kさんに無罪を言い渡した。