韓国「北朝鮮の挑発敢行は体制崩壊早める」

2月24日 13時17分

北朝鮮が２３日、来月から始まるアメリカと韓国の合同軍事演習について言及し、韓国の大統領府などを攻撃目標に挙げたことについて、韓国軍は「挑発を敢行すれば独裁体制の崩壊を早めることになる」と強く警告しました。

北朝鮮は２３日、国営メディアを通じ、来月７日から始まるアメリカと韓国の合同軍事演習について言及し、「敵どもの武力と装備がささいな動きでも見せた場合、先制的な作戦に入るだろう。一次打撃対象は大統領府だ」などと威嚇しました。
これについて、韓国軍の合同参謀本部は２４日声明を発表し、「われわれの忠告を無視して挑発を敢行すれば、準備されている断固とした報復で、骨身にしみるほど後悔することになる」として、厳しくけん制しました。そのうえで、「北朝鮮は無謀な挑発で引き起こされるすべての状況に対して、責任を負うことを肝に銘じなければならない。独裁体制の崩壊を早めることになると警告する」としています。
また、韓国大統領府のチョン・ヨングク（鄭然国）報道官も、２４日、「容認できない挑発的な言動だ。引き起こされるすべての状況に対し、北朝鮮は全面的に責任を負わなければならない」と警告しました。
韓国としては、来月から始まるアメリカとの定例の合同軍事演習を過去最大規模で行うのを前に、今後も北朝鮮が米韓両国をけん制してくると見ており、圧力を強化することにしています。