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中国 南シナ海の人工島にレーダー施設建設か
2月23日 11時59分

中国 南シナ海の人工島にレーダー施設建設か
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中国が、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島に造成する4つの人工島でレーダー施設の建設を進めているとみられることが、アメリカのシンクタンクの分析で分かり、このシンクタンクは、中国の監視能力が南シナ海全域に広がり軍事的な環境を大きく変えるおそれがあると指摘しています。
アメリカのシンクタンク、CSIS=戦略国際問題研究所は22日、中国が南シナ海の南沙諸島に造成している4つの人工島の衛星写真を公表し、いずれにも海と空を監視するレーダー施設とみられる施設が写っていると明らかにしました。
このうち、最も南にあるクアテロン礁の人工島を先月24日に撮影した衛星写真では、レーダーとみられる2つの塔と高さ20メートル程度のポールが多数確認でき、これらのポールは監視能力を飛躍的に向上させる高周波レーダーの一部の可能性があると分析しています。そのうえで、中国はすでに西沙(パラセル)諸島にあるレーダー施設で南シナ海の北半分を監視できる能力を持ち、南沙諸島にも同じような施設ができれば南シナ海全域を監視することが可能で、軍事的な環境を大きく変えるおそれがあると指摘しています。
南シナ海では今月、中国が西沙諸島に地対空ミサイル部隊を展開させたことが明らかになっています。アメリカなどはさらなる軍事化をやめるようたびたび求めており、今後、各国が反発を強める可能性もあります。

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