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最終更新:2016年2月27日(土) 23時2分

在日韓国・朝鮮人高校生らの半数、ヘイトスピーチ「恐怖感じた」

在日韓国・朝鮮人高校生らの半数、ヘイトスピーチ「恐怖感じた」

特定の民族や人種などへの差別をあおるヘイトスピーチについて、在日韓国・朝鮮人の高校生らおよそ1500人に調査したところ、およそ半数が「恐怖を感じた」と答えたことがわかりました。

 この調査は、龍谷大学の金尚均教授が、去年6月から8月にかけて、全国の朝鮮学校や民族学校などに通う在日韓国・朝鮮人の高校生らを対象に行ったもので、1483人が回答しました。それによりますと、31パーセントが実際に「ヘイトデモ」を見たことがあると回答。「ヘイトデモ」に対して、76パーセントが怒りを、46パーセントが恐怖を感じたと答えました。

 一方、デモ参加者について、「許せないが、いつかわかりあえる」と答えた割合は40パーセントで、「許せないが、絶対に理解し合えない」と答えた38パーセントを上回りました。

 「被害認識をどのように、このマジョリティの日本社会がどう受け止めるかが、この法案がどういう風にとおるか、ないしは、より良いものにできるか、そこにかかっているかと」(龍谷大学 金尚均教授)

 ヘイトスピーチの規制をめぐっては、今年1月、大阪市でヘイトスピーチを抑止する条例が全国で初めて成立しましたが、金教授らは法整備の必要性を訴えています。(27日18:41)

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