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豪の国防白書 中国に警戒示し国防費増額へ
2月25日 16時16分

オーストラリア政府は新たな国防白書を発表し、中国が南シナ海で人工島の造成など海洋進出の動きを強めていることに警戒感を示したうえで、こうした状況に対応するため、今後、国防費を増額する方針を明らかにしました。
オーストラリアのターンブル首相は25日、2013年以来3年ぶりとなる国防白書を発表しました。
白書では、太平洋やインド洋地域の安定はオーストラリアの繁栄に欠かせないとしたうえで、中国が南シナ海で人工島を造成していることについて、「かつてない早さと規模で行われていることを懸念している。人工的な構造物が軍事的目的で利用されることに反対する」として警戒感を示しました。
そのうえで、こうした状況に対応するため、国防費を今後10年間で300億オーストラリアドル(2兆4000億円余り)増額することを明らかにしました。
オーストラリアを巡っては、アメリカが人工島の周辺の海域で海軍の艦艇を航行させる「航行の自由」作戦に参加する可能性も指摘されていますが、ターンブル首相は記者会見で、「軍の今後の作戦について予測を明らかにするつもりはない」と述べ、対応を明確にしませんでした。
一方、白書では、日本などが共同開発に名乗りを上げている新しい潜水艦の建造計画について、現在の6隻から12隻に倍増させ、1隻目を2030年代に就役させる方針を打ち出しています。

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