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【格闘技】田中恒成が琴奨菊と夢のタッグ 最速2階級制覇へ助言をもらう2016年2月27日 紙面から
ボクシングのWBO世界ミニマム級王者・田中恒成(20)=畑中=が大相撲の大関琴奨菊(32)=佐渡ケ嶽=とのタッグ結成を望んだ。27日に地元・福岡で結婚披露宴を行う琴奨菊。以前から親交のある恒成は祝福の言葉を送るとともに、成長へのアドバイスを大関に懇願した。 互いにその道の頂点に立った。世界王者と初優勝。競技こそ違えど、ひとつの目標に到達した『仲間』の結婚を、恒成は笑顔で祝福した。「おめでとうございます。結婚披露宴で(琴奨菊の)相撲がさらにいい方向に転がってほしいですね」。地元の福岡県柳川市で結婚披露宴を開く琴奨菊に、春場所での連覇へエールを送った。 恒成がチャンピオンになる前から応援してもらっている。琴奨菊が所属する佐渡ケ嶽部屋と恒成、両方を支援する知人を介して知り合った。昨年5月、日本人最速の5戦目で世界王座を獲得した名古屋での試合を、琴奨菊は観戦に訪れた。ことし初場所の初V後は、名古屋市内でともに祝杯をあげた。 恒成には、10年ぶりの日本出身力士優勝という偉業を成し遂げた大関に、じっくりと教わりたいことがある。 「内山さんや山中さんはすごい選手だけど、先に引退すると思う。井上さんは2つ上で年が近いし、今後もずっと活躍できる。夢をかなえるためには超えたい気持ちがある」 恒成の夢は「日本一応援されるボクサーになる」こと。内山高志も山中慎介も偉大な選手として尊敬するが、夢の実現へ壁として意識するのが井上尚弥だ。人気、実力ともにトップクラスであり、年齢が近い。 壁を越える。白鵬という絶対王者を倒して賜杯を抱いた琴奨菊は最高のお手本といえる。「白鵬関がいて、何年も主役になれない中でようやく初優勝をつかんだ。どこにモチベーションがあったのかを聞きたい」。今後のボクシング人生で欠くことのできない、精神的強さの秘訣(ひけつ)を探す。 次の7戦目で2階級制覇を達成すれば、8戦目だった井上をひとまず記録で上回る。「さっさと(ライトフライ級で)王者になりたい。2階級制覇して、次は琴奨菊関に祝ってもらいたいですね。その時はまた大関が優勝して祝い合えたら」。互いに励まし合い、助言をもらう。共闘を続け、ともに歴史に名を残す。 (永井響太) PR情報
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