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小泉 修一
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(コイズミ シュウイチ) |
KOIZUMI Schuichi |
生年 | 1963年 | 出身地 | 長野県 | ||||||||||||||||||||
現職 | 山梨大学大学院医学工学総合研究部 教授 (Professor, Interdisciplinary Graduate School of Medicine and Engineering, University of Yamanashi) |
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専門分野 | 中枢神経薬理学、生理学 | ||||||||||||||||||||||
略歴 |
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授賞理由 | |||||||||||||||||||||||
「グリア細胞による脳機能の制御」
(Glial Regulation of the Brain Function)
脳内には神経活動の基本である情報の伝達に直接関与する神経細胞(ニューロン)とそれ以外のグリア細胞がある。これまでは脳活動の主役として神経細胞に研究が集中し、グリア細胞はあまり重要とは考えられていなかった。小泉修一氏は、脳内におけるグリア細胞による神経細胞の機能制御機構を明らかにし、今までの考え方に修正を迫るインパクトを与えた。脳機能に関する情報伝達は主として神経細胞同士を結ぶシナプスと呼ばれる装置間で行われている(シナプス伝達)。同氏は「グリア細胞がアデノシン3リン酸(ATP)という分子を放出する事によりシナプス伝達を巧妙に制御する」という事実を発見した。中枢神経系の制御に関して、グリア細胞に注目するということ自体が極めて斬新であったが、さらにこれを証明するための実験が精緻であった。 同氏の業績は、多くの研究者をグリア細胞の働きに注目させる端緒となり、グリア研究の発展の原動力となっており、この分野の更なる発展が期待される。 |