あなたは,同じ運転手が操るタクシーに再び乗ったことがありますか?
6年も前(2010年)の出来事です.その後,同じ事態に遭遇したことがないのでかなり希有な事例かと思います.
6年前のとある日は,家族でネコ型ロボット映画に行く予定でした. 映画の前売り券を買っておいたので,あらかじめ映画館のカウンターで座席指定券に交換すべく(当時はまだムビチケ導入前),家の前でタクシー(T1とします)を拾って映画館に移動しました.朝食抜きだったので,近くのコンビニで買い物.コンビニを出たところで,はたと気がつきました.
チケット忘れた・・・
ちょっとありえない,初めての失態です.一昨日,家人とワイン2本空けたのがまずかったのかもしれません.もっとも,とっくの昔からまずい状態になっているようではありますが.
しかたないので,タクシーで家に戻りました.この時点で前売り券と当日券の差額があっさり吹き飛びました.前売り券意味なし.
自宅に戻り,気を取り直して再出発.チケットがポケットに入っていることを何度も確認.また家の前からタクシーを拾おうと手をあげたところ,運転手さんが満面の笑みを浮かべながらタクシーを寄せてきました.
「さっき乗られた方ですよね!」
見覚えがあるタクシーのような気はたしかにしていましたが,なんと,T1ではありませんか!なんでも映画館からぐるっと回って同じコースを流していたとのことですが,30分ほど前に乗せたばかりのオヤジが,同じ場所でまた手をあげている(影分身?)という,普通ありえない光景に遭遇するとは,運転手さんもびっくりぽん想像だにしていなかったようです.
「こんなこともあるんですね~(運転手さん,めちゃくちゃ朗らかに)」
「いや,まったく・・・チケットわすれちゃって(小さな声でささやくように)」
運転手さんに行き先を聞かれることもなく,目的地までスムーズに連れて行ってもらいました.しかも1回目より安い料金で.
普段は運転手さんのお名前などいちいち確認しないんですが,何だか気になってネームプレートを見たところ,最初と最後の文字は私と一緒でした.こんなこともなかなかありえない,というか初めて.
そんな6年前の,とある朝のできごとでした.
チケットを家に置き忘れたのが生まれて初めてなら,同じ日に同じ場所から同じ運転手のタクシーに再び乗車することも生まれて初めての経験.確率なんか計算しようもありませんが,おそらく,数学的には二度とありえない出来事ではないでしょうか.
もっともチケット忘れはまたやらかしそうです.というかこの件の後,家族旅行の際,新幹線チケットを忘れました.
一応とってつけたように書いておきますが,6年前の劇場版ドラえもん(『のび太の人魚大海戦』)は普通に楽しかったです.ドラえもんって海底1万メートルの水圧でも耐えられるんですね.なんと丈夫なことか.まあ,もともと現代科学ではありえない産物なので何でもあり,ということで.
同じ運転手のタクシーに,その日のついにまた乗り合わせるなんてことは,NHK朝ドラ『あまちゃん』の一場面にありました.しかし,田舎でタクシー運転手が4人くらいしかいないとことならともかく,それなりの都会で遭遇する確率なんて・・・どう計算したらいいんでしょう?
そんな『数学的にありえない』ことに出会った記憶の1ページ,以前利用していたブログサービスの記事に書き留めていたおかげで,今でも鮮明に覚えています.
この出来事がきっかけで買った本です.上巻の前半は少したるかったけど,物語が進むにつれて一気に読みました.
- 作者: アダムファウアー,Adam Fawer,矢口誠
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/08/04
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (43件) を見る
- 作者: アダムファウアー,Adam Fawer,矢口誠
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/08/04
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (35件) を見る
ではまた!