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11年前の事故 代理処罰のブラジル人有罪確定へ2月27日 10時38分
11年前、静岡県湖西市で乗用車どうしが衝突し、当時2歳の女の子が死亡した事故で、代理処罰の制度に基づいて、ブラジルで有罪判決を受けた日系ブラジル人の被告が期限内に特別抗告を行わなかったことから、判決が確定することになります。
平成17年10月、静岡県湖西市で乗用車どうしが衝突して、当時2歳だった女の子が死亡し、運転していた日系ブラジル人のパトリシア・フジモト被告(41)が信号無視をした疑いが強いとされました。
フジモト被告は事故のあとブラジルに帰国したため、日本政府が代理処罰の制度に基づいて裁判を開くよう求め、ブラジルの検察が被告を過失致死の罪で起訴しました。裁判で、サンパウロ州の地方裁判所は、被告に2年2か月の禁錮刑が相当だとする判決を言い渡しましたが、控訴審で、州の高等裁判所は、裁判の手続きが事故から4年以上たって開始されたとして、時効の成立を認める判決を出しました。
これを受けて検察側が上訴して、去年9月、連邦高等裁判所は1審の有罪判決を支持する決定を出しました。フジモト被告側は異議申し立てを行いましたが、今月10日、連邦高等裁判所は棄却し、被告側はこの決定について、期限内に特別抗告を行わなかったということです。
今後、検察側にも特別抗告を行う権利があるものの、関係者によりますと、行使する可能性は極めて低いということです。
このため、死亡事故から10年以上を経て、フジモト被告の有罪判決が確定することになりますが、フジモト被告は1年間、週に4時間の社会奉仕活動を行い、定期的に裁判所に出頭すれば収監は免れるということです。
フジモト被告は事故のあとブラジルに帰国したため、日本政府が代理処罰の制度に基づいて裁判を開くよう求め、ブラジルの検察が被告を過失致死の罪で起訴しました。裁判で、サンパウロ州の地方裁判所は、被告に2年2か月の禁錮刑が相当だとする判決を言い渡しましたが、控訴審で、州の高等裁判所は、裁判の手続きが事故から4年以上たって開始されたとして、時効の成立を認める判決を出しました。
これを受けて検察側が上訴して、去年9月、連邦高等裁判所は1審の有罪判決を支持する決定を出しました。フジモト被告側は異議申し立てを行いましたが、今月10日、連邦高等裁判所は棄却し、被告側はこの決定について、期限内に特別抗告を行わなかったということです。
今後、検察側にも特別抗告を行う権利があるものの、関係者によりますと、行使する可能性は極めて低いということです。
このため、死亡事故から10年以上を経て、フジモト被告の有罪判決が確定することになりますが、フジモト被告は1年間、週に4時間の社会奉仕活動を行い、定期的に裁判所に出頭すれば収監は免れるということです。