六本木で本日スタートの「雑貨展」。デザイナー深澤直人がディレクションする注目の展覧会
東京ミッドタウンのガーデン内にある、21_21 DESIGN SIGHTへ
建築家の安藤忠雄さんが設計したこの建物は、鉄版を折り曲げたような屋根が特徴的。ガラス張りの採光のいい建築で、地上部分は小さく見えますが、地下には大きな空間が広がっています。
21_21 DESIGN SIGHTは、デザインを通してさまざまな事柄について考え、発信・提案するデザイン専門施設。「日常のものごと」をテーマに、年数回の企画展やイベントを行っています。
まずは雑貨のルーツをたどりましょう
21_21 DESIGN SIGHTの地下にあるGallery 1内「雑貨のルーツ」は、15のキーワードを用いて雑貨について考えていくスペース。
「消費社会」「工業デザイン」「民芸運動」などのキーワードから、日本の雑貨がどのような変遷を経て今のようになったかをつかむことができます。
「雑貨」というと、文房具やキッチン用品などにとどまらず、とても幅広いものを指し、定義もきちんと決まっていません。
実は、この雑貨という言葉は日本特有のもの。
あいまいさを好む日本人らしい感覚が、「雑」という字に表れているのです。
雑貨はものの集合体であり、多様な世界観に基づいています。21_21 DESIGN SIGHTでは、この点をふまえて展示が行われています。
選りすぐりの雑貨を展示するGallery 2
まず目に飛び込んでくるのは3つの大きな台。深澤直人さんをはじめとする展覧会企画チームが持ち寄った、選び抜かれた雑貨が置かれています。
お店と違ってゆったりと並べられた、大小さまざまで用途も異なる道具たち。眺めていると、暮らしの中で磨かれてきた、それぞれの雑貨の魅力に気づかされます。
各出展者による多様な雑貨の展示
貴重なコレクションや、海外から持ち帰ったもの、なぜか捨てられなかった雑貨、しまいこんで存在を忘れていた雑貨など、さまざまなテーマでまとめられていますが、どれも異なる趣が楽しいです。
私たちの身近な存在である雑貨。その魅力を引き出したユニークな展示は、ぜひ足を運んで実際に見てみて下さい。
きっと、いろいろな刺激を受けるに違いありませんよ。
雑貨展(ざっかてん)
- 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内
- 03-3475-2121
- 開催期間:2016年02月26日 (金) ~ 2016年06月05日 (日)
- 10:00~19:00(4月28日は22:00まで延長) ※入館は閉館の30分前まで
- 火曜(ただし3月15日、5月3日は開館)
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http://www.2121designsight.jp/
【入場料】一般1100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:菅沼佐和子
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