本日2月26日更新の第8話では、主人公の少年が憧れるアニメーターが、両手に鉛筆を持って二刀流で絵を描くというシーンがありました。
おい! 大昔に『コロコロ』でやってた勉強漫画(連載途中からボクシングものになるというスゴい展開)『とどろけ!一番』の「答案二枚返し」かよ!
ちなみに答案二枚返しとは、鉛筆を両手に持って、二枚のテスト用紙の問題を解いていくという秘技です。
いや〜、アツイ! 『デッド・オア・アニメーション』、始まった当初は、同じくジャンプの『バクマン。』(漫画家を目指す少年が主人公の漫画)のアニメ版といったところかと斜に構えて見ていました。
ただ、今回のアツさでハマりそう。『バクマン。』は、作画が小畑健さんということもあり、全体的に洗練されてると思うのですが、『デッド・オア・アニメーション』を描く天望良一さんの絵には少しクセが見受けられます。もしかすると、“少年漫画”を意識した絵柄なのかもしれません。
その辺が受け付けられないという人もいれば、その味がイイ! って人も多いことでしょう。僕は絵よりも、今回の「いや二刀流で絵って、現実にはあり得ないでしょ!」とツッコミを入れたくなることをやってしまう少年漫画らしさにひかれました。
ひとつ、考えさせられるのが、アニメの制作現場のブラック具合。実際のニュースでも劣悪な環境が取りざたされるとこがありますが、『デッド・オア・アニメーション』で描かれる職場も超ブラックです。
社会問題となっているこの点とは、どう折り合いをつけるのか、またつけないのか!? なんと言ってもタイトルが『デッド・オア・アニメーション』ですもんね。
大きな夢を実現するために飛び込んだ職場ゆえに、環境が悪くても無理をする、雇う側も買い手市場なので、環境改善は二の次になりそうです。
また、アニメ業界は個人にとっても企業にとっても競争率が高いイメージがあり、設定された予算と締め切りの中で、他者に勝つために無理を重ねるのは当たり前なのかもしれません。
おそらく、環境改善を望む声は多いと思いますが、なかなか難しいんでしょうね。長年のもろもろとかあって。
うーむ、上に行くには狂気を保ち続けるしかないのか!? 『デッド・オア・アニメーション』に注目です。
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