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【芸能・社会】

内藤やす子10年ぶり歌手復帰 脳出血後遺症、右半身まひから

2016年2月27日 紙面から

脳出血で倒れてから10年ぶりに歌手活動復帰を発表した内藤やす子=東京・赤坂のユニバーサルミュージックで(五十嵐文人撮影)

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 「弟よ」などのヒットで知られる歌手内藤やす子(65)が脳出血による闘病から10年ぶりに仕事復帰することになり26日、東京・赤坂のユニバーサルミュージックで会見した。「ここまで多くの人に支えられてきました。今度は私が歌で恩返したい」と決意を語った。

 復帰第1弾は3月4日放送予定のTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(午後9時)。番組内で「弟よ」「想い出ぼろぼろ」などを歌うほか、内藤の日常生活を追った映像なども紹介される。夏に12年ぶりとなる新曲の発売を予定。ライブ開催にも意欲を見せている。

 内藤は2006年5月28日に福島県内で開いたディナーショーの途中で倒れ、救急搬送された。脳出血と診断され、しばらく東京都内の病院に入院。退院後も右半身まひ、失語症、記憶障害などの後遺症が残り、都内の自宅でリハビリを続けていた。

 会見場に現れた内藤は、かつてのイメージのまま。元気な様子だったが今も右半身にまひがあり、滑舌などにもやや障害がある。

 「それでも担当医がここまで元気になるとは、と驚いていました。倒れた時はもちろん、倒れてから5年間ぐらいは夫以外のことは覚えていませんでした。自分が歌手だったこと忘れていました」

 95年に結婚したオーストラリア人の英会話教師(44)が献身的に支えてくれた。歌を歌うことは一切なく、歌手復帰のことは考えていなかったという。昨年春に所属事務所の社長からの打診で復帰を決意。ボイストレーニングを始めた。

 内藤といえばパンチのあるハスキーな歌声で人気を集めた。「10年、歌っていなかったから、衰えはあると思う。ヘタになったかも」と笑いながら「今より明日こそ、の気持ちで日々精進していこうと思っています」と熱く語った。

<内藤やす子(ないとう・やすこ)> 1950(昭和25)年9月28日生まれ、神奈川県出身。アマチュアバンドを経て、75年「弟よ」で華々しくデビュー。76年「想い出ぼろぼろ」もヒットし、不動の人気を確立したが、77年、大麻取締法違反で逮捕(起訴猶予)され、芸能活動を一時停止した。84年、「六本木ララバイ」がヒット。89年にはNHK「紅白歌合戦」に初出場。

 

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