トランプ氏の納税申告書、12年もの監査は「極めて異常」と元当局担当官
2016/02/27 05:46 JST
(ブルームバーグ):米大統領選挙で共和党からの候補指名を目指すドナルド・トランプ氏が、過去12年間にわたり納税申告書が米内国歳入庁(IRS)の監査を受けていると自ら明らかにしたことについて、元IRS担当官は「極めて異常だ」と述べた。
現在は富裕層向け会計事務所グリーンスタイン・ロゴフ・オルセン(カリフォルニア州パロアルト)でマネジングパートナーを務めるアラン・オルセン氏は、「トランプ氏が署名した納税申告書に対し、IRSが過去12年間にわたって問題があると判断したということだ」と述べた。
IRSの監査についての話は、25日にテキサス州ヒューストンで開かれた共和党討論会のなかで浮上したもので、それまでのトランプ氏の発言と一致しない。同氏はこれまでのインタビューで、納税申告書の開示の準備を選挙チームが進めているが、そのプロセスが複雑なため時間がかかっていると述べていた。
25日の討論会でトランプ氏は「もう長年になるが、毎年私は監査を受けている」と発言。「12年、そのくらいになる」と続けた。
討論後に受けたCNNのインタビューでトランプ氏は、IRSに標的にされたのは自身が「敬虔(けいけん)なクリスチャン」だという不都合な理由があるからだろうと述べた。
原題:Trump’s 12 Years of Audits ‘Very Unusual,’ Ex-IRS Agent Says (1)(抜粋)
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更新日時: 2016/02/27 05:46 JST