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G20 新興国などの資金流出対策 検討へ
2月27日 5時01分

G20 新興国などの資金流出対策 検討へ
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G20・主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議が26日夜、中国・上海で始まり、初日の討議では経済への不安から中国をはじめ新興国などから資金が流出して金融市場が動揺する事態を避けるための対策を今後、G20として検討することになりました。
日本やアメリカ、中国など主な先進国と新興国によるG20の財務相・中央銀行総裁会議は中国・上海で26日夜、開幕し、初日の討議では、年明け以降、株価や為替相場が乱高下するなど金融市場の混乱の背景にある世界経済のリスクについて議論が行われました。
このなかでは経済への不安から中国をはじめ新興国などから資金が流出して金融市場が動揺する事態を避けるための対策について今後、G20の作業部会で具体的に検討することになりました。また、世界経済の失速が懸念される現状を踏まえG20で財政状況に余力のある国は景気を下支えする財政出動を検討していくことも議論しました。ただ、景気を押し上げようと各国が輸出に有利になるよう意図的に通貨を切り下げる、いわゆる「通貨安競争」は行わないことを改めて確認しました。
一方、世界経済の最大のリスク要因とされる中国経済については麻生副総理兼財務大臣が、過剰な生産設備や不良債権を抱えた構造問題、それに通貨・人民元の安定化に向けた改革のスケジュールを具体的に示すよう求めたということです。
G20は日本時間の27日夜、討議の結果を取りまとめた「声明」を発表する予定で、金融市場の安定化に向けどのようなメッセージが打ち出されるか注目されます。

麻生財務相「世界経済のリスクに各国が取り組む必要」

主要20か国によるG20・財務相・中央銀行総裁会議の初日の討議を終えた後、麻生副総理兼財務大臣は記者団に対し、「世界経済は、緩やかに回復に向かっているが中国経済の不透明感や原油価格の下落、それに、先進国の金融政策の変化など懸念材料が続いて、金融市場の変動と不確実性が高まっており、こうした世界経済のリスクに対処するため各国が政策課題に真摯(しんし)に取り組む必要がある」と述べました。

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