蹴球探訪
手倉森監督 リオへの道はベンゲル流
来年1月五輪アジア最終予選
(10月7日)
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【サッカー】大儀見が「10番」 ノリさん「20年東京まで背負え」2016年2月26日 紙面から
リオデジャネイロ五輪アジア最終予選(29日〜3月9日、大阪)に臨む女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバー20人が25日、発表され、MF宮間あや(31)=岡山湯郷、MF川澄奈穂美(30)=INAC神戸=らが選ばれた。引退した澤穂希さん(37)が付けてきた10番はFW大儀見優季(28)=フランクフルト=が継承。佐々木則夫監督(57)は2020年東京五輪までエースナンバーを背負うことを厳命した。 佐々木監督はFW大儀見にリオ五輪だけでなく、東京五輪まで大黒柱となる期待を込め新10番を渡した。澤が15年以上付けてきたエースナンバー。“契約期間”は今予選だけではなく、リオ経由東京行き。指揮官は会見で、大きく息を吸い口を開いた。 「本人も『女子サッカーの未来のためにやっていきたい』と強い言葉で言ってくれた。リオ五輪、次の(2019年フランス)W杯、東京五輪に向けて背負える。意識の高い選手がいいだろうと思った」 大儀見も澤さんに負けず劣らず開拓者の道を歩んできた。09年に日テレからドイツのポツダムに移籍。ドイツ・ブンデスリーガを3度制し、12−13シーズンには得点王を獲得した。欧州で実績を残し、世界的ストライカーとして知られるようになった。 日本代表でも歴代1位の澤さんの83得点に次ぐ55得点。レジェンドの後継者は言葉に力を込めて言う。「(10番は)澤さんが長年付けてきて、それだけの物を残して価値を高めてきた。女子の代表では価値のあるもの」。伝統、重みを知る。だからこそ、17番から10番への変更は「何かを変える一つのきっかけになる」とも語った。 リオ五輪への切符は2枚だけ。昨夏のカナダW杯ベスト8の中国、オーストラリアなど強豪6カ国で争う。佐々木監督は「2枠は簡単ではない。(地元開催の)日本で重圧のかかる予選で経験値を生かしてほしい」と20人選んだ理由を説明した。けん引するのは新10番のエースストライカー。それは4年後に自国開催となる五輪に向けての第一歩にもなる。 (占部哲也)
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