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再稼働の高浜原発4号機 臨界状態に
2月27日 6時24分

再稼働の高浜原発4号機 臨界状態に
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26日、再稼働した福井県にある高浜原子力発電所4号機は、27日午前6時に核分裂反応が連続する「臨界」と呼ばれる状態になりました。
高浜原発4号機は26日午後5時、中央制御室で運転員が核分裂反応を抑える制御棒を核燃料の間から引き抜くレバーを操作して原子炉を起動し、再稼働させました。
その後、制御棒の位置や原子炉の冷却水に含まれる核分裂反応を抑える成分の濃度を調整する作業が続けられ、27日午前6時に核分裂反応が連続する「臨界」と呼ばれる状態になりました。今後は臨界の状態を維持しながら、制御棒や発電に使うタービンの性能検査などを行い、問題がなければ29日、発電と送電を始め、徐々に原子炉の出力を高めて来月下旬、営業運転に入る計画です。
4号機を巡っては今月20日、原子炉建屋の隣の建物で放射性物質を含む冷却水が床などに漏れ、作業が一時中断するトラブルがあり、関西電力は設備に異常がないか慎重に確認しながら今後の操作を行うとしています。
新しい規制基準のもとで再稼働したのは、鹿児島県にある川内原発の1号機と2号機、それに高浜原発3号機に続いて4基目です。
4号機では今回初めて、使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を使うプルサーマルが行われています。新基準のもとでのプルサーマルの実施は、3号機に次いで2基目となります。

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