鈴木貴子議員が離党届 除籍処分を検討
民主党の鈴木貴子衆院議員(比例北海道ブロック)は26日、同党に離党届を提出した。鈴木氏の父の宗男元衆院議員が代表を務める地域政党「新党大地」は、4月の衆院北海道5区補選と夏の参院選で自民党と選挙協力する方針。鈴木氏も当面は無所属で活動するが、将来的な自民党入りを検討している。
一方、民主党の枝野幸男幹事長は記者団に「重大な反党行為だ」と述べ、離党を認めず、鈴木氏を最も重い除籍(除名)処分とすることを検討する考えを示した。
鈴木氏は記者会見で「共産党とくみするような形を目指している政党に属することはできない」と述べ、同補選で民主党が共産党との統一候補擁立を決めたことを批判した。
関係者によると、安倍晋三首相は昨年12月、宗男氏に「貴子さんの評判がいいですね」と伝え、自民党入りへの期待を示したという。鈴木氏は国会法の規定で衆院解散前は自民党に入党できないため、まずは自民党会派に加わるか、新党大地と自民党の統一会派を結成する方法を検討しているとみられる。【田中裕之】