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シリア停戦 通告期限過ぎる 実現は不透明
2月26日 21時03分

シリアで戦闘を続けるアサド政権と反政府勢力が停戦に応じる意思を通告する期限が過ぎました。ロシア政府は反政府勢力の一部などが停戦案の受け入れの意思を示したとしていますが、27日からの停戦が実現するかは不透明な情勢です。
アメリカとロシアは、アサド政権と反政府勢力の双方に、現地時間の27日午前0時(日本時間の27日午前7時)から停戦に入るよう呼びかけています。双方は現地時間の26日正午(日本時間の午後7時)までに停戦に応じる意思をアメリカかロシアに通告することになっていて、その期限が過ぎました。
政権側と反政府勢力はこれまで、いずれも停戦に前向きな姿勢を示してきましたが、26日、ロシアのラブロフ外相は記者会見で、シリアのクルド人勢力や反政府勢力の一部のグループから受け入れについて連絡があったことを明らかにしました。しかし、具体的にどのグループかは明らかにしていません。
国際社会の間では、戦闘が全土で停止することになれば、多くの難民を生み出している人道状況が改善し、過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いにも集中できる環境が整うのではないかとの期待が出ています。しかし、停戦期限のあとも、政権側がテロ組織との戦いだとして反政府勢力の一部への攻撃を続ける可能性や統制が取れていない反政府勢力の一部が戦闘をやめない可能性もあり、停戦が実現するかは不透明な情勢です。

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