ラー油まみれの港屋系の蕎麦が食べたくなったので、神保町に行った。
いざ、店の前まで来るとシャッターが下りている。
夜はしばらく休むということだった。
仕方がないので、近くの某カレー屋でチキンの5辛を食べた。
その後、本を買おうと色々な書店を出入りした。
全く欲しいと感じない。
ありとあらゆる本が自分とは関係ないことを主張している。
とりあえず、一番大きな新刊書店でスワロウテイルシリーズを買った。
この本は「少女と一緒にいることができる」という弱者的妄想が記されている。
そのような本を購入するのは、あまり好きではない。
正直、読んでもどうにもならないのだ。
妄想なのだ。
手に入らないのだ。
他の本は違うのかと言われれば、そんなことはない。
やはり、どうにもならない。
池波正太郎の真田太平記を読んでいる不細工な男と知り合いだ。
彼は女からも、下手したら男からも容姿で嫌われそうだ。
街中をみると、容姿がいい人間同士がカップルである。
何をやってもどうにもならない無力さを感じながら、家に帰った。
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