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シリア停戦 反政府勢力が受け入れ表明
2月26日 21時25分

シリア停戦 反政府勢力が受け入れ表明
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内戦が続くシリアの情勢を巡りアメリカとロシアがアサド政権と反政府勢力に呼びかけた27日からの停戦について、反政府勢力の主要なグループは受け入れることを正式に表明しましたが、シリア全土での停戦が実現するかは不透明な情勢です。
アメリカとロシアは、アサド政権と反政府勢力の双方に、現地時間の27日午前0時(日本時間の27日午前7時)から停戦に入るよう呼びかけ、双方は日本時間の26日午後7時までに停戦に応じる意思をアメリカかロシアに通告することになっていました。
その期限が過ぎた日本時間の午後8時半ごろ反政府勢力の主要なグループは声明を発表し、「反政府勢力の自由シリア軍やほかの武装組織は27日からの2週間にわたる一時的な停戦に同意した」と停戦案を受け入れることを正式に発表しました。
また、ロシアのラブロフ外相は記者会見で、シリアのクルド人勢力や反政府勢力の一部のグループから受け入れについて連絡があったことを明らかにしました。
一方、アサド政権側からはまだ公式な反応は出ていませんが、政権側もこれまで停戦には前向きな姿勢を示しています。
国際社会の間では、戦闘が全土で停止することになれば、多くの難民を生み出している人道状況が改善し、過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いにも集中できる環境が整うのではないかとの期待が出ています。しかし、停戦期限のあとも、政権側がテロ組織との戦いだとして反政府勢力の一部への攻撃を続ける可能性や、統制がとれていない反政府勢力の一部が戦闘をやめない可能性もあり、シリア全土での停戦が実現するかは不透明な情勢です。

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