九州を旅行中のSさがみさん(@super_sagami)が立ち寄った宇佐駅の駅名標が「どう見てもアメリカ国旗だし確信犯なんだよな」と話題だ。遠目で見ると……なるほど青と赤の配置がUSA。
JR九州日豊本線の宇佐駅(大分県宇佐市)は「うさ」をアルファベットにすると「USA」となることから、訪れる旅行者が「ちょっとアメリカに立ち寄った」と話題にするのがある意味お約束となっている。駅名標の「うさ(USA)」の前で写真を撮影し、SNSに投稿する方もちらほら見受けられる。しかし、こんな絵柄があるとは聞いたことがなかった。
それもそのはず、新しい駅名標に変わったのは2016年1月中旬で、デザイン変更については特にどこにもアナウンスしていなかったんだとか。
JR九州大分支社の担当者によると、安全面を考慮して宇佐駅のホームを20センチほどかさ上げする工事をした際、駅名標の高さの規定に合わなくなり、非電照化のついでもあって現在のものに変更したとのこと。
せっかくだからと新しい駅名標に絵柄も入れようとデザインを建築部に依頼。4つほど候補があった中から満場一致で遠目から見るとアメリカ合衆国国旗に見えるものを選んだ。宇佐市にある宇佐神宮をモチーフに、神宮の屋根などで赤と白のストライプを、「八幡総本宮宇佐神宮」の文字で青地の星を表現した。デザインをひと目みた時から「狙っていきました」と担当者。
駅名標は文字の書体などルールが決まっているが図柄については規定がなかった。大分支社エリア内でも前例がなかったため、できるだけ「遊び心を持とう」と採用したそうだ。狙っていった駅名標だったが、話題になり問い合わせがあったのは今回が初めてという。変更することは伝えていたがどう変わったのか知らなかった上司が、偶然宇佐駅を通過する際このデザインを目撃した際に説明したくらいと明かす。
宇佐駅のような取り組みは今後も考えているという。宇佐駅のアメリカ合衆国の国旗っぽい駅名標は1番ホームと2番ホームの2カ所に設置されている。今後はこの駅名標の前での写真撮影が増えそうだ。
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