堅固な監禁部屋。
いや装置が何かはどうでも良い。
とにかく生きて脱出できないような部屋だ。
とにかく外部の人間と監禁されている子供が諦めないかぎり、子供は生き続けることができるような部屋だ。
こんな状況だったら、世の中はどうするだろう。
どんなに頑張っても無駄だ、いっそ楽にしてやれという人。
助ける方法を考えよう、諦めたら終わりだという人。
だんだん子供は鬱になってゆき、それに応じてチューブ越しに送られる精神安定剤も増えてゆくんだろう。
それでも子供は目の前のどうしようもない現実に嘆き苦しむんだろう。
子供の存在が世間に忘れられたある日、子供は世界の全てをを呪いながら餓死かなにかで死ぬんだろう。
そして世界はやっと死んだと心の中で安堵するんだろう。