任天堂は26日、2016年3月期の連結純利益が前期比59%減の170億円になる見通しだと発表した。従来予想は16%減の350億円で、減益幅が拡大する。携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の販売数量が計画を下回る見込みとなったことに加え、年明けからの円高・ドル安も利益を押し下げる。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(23日時点、15社)の364億円を大きく下回る。一方で年間配当は前期比30円減の150円とする予定を据え置いた。
売上高の予想は9%減の5000億円(従来予想は4%増の5700億円)、営業利益は33%増の330億円(同2倍の500億円)にぞれぞれ下方修正する。3DSはハードとソフトの販売がともに計画を下回る見通しとなった。特にハードは米国で苦戦しているという。為替レートも足元の相場を反映し、2月以降と期末の前提レートを1ドル=115円に修正した。従来は120円としており、営業外損益での為替差損は200億円を見込む。〔日経QUICKニュース(NQN)〕