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中国外相 訪米し北朝鮮問題を協議へ
2月22日 19時34分

中国の王毅外相は今週アメリカのワシントンを訪問し、核実験と事実上の長距離弾道ミサイルの発射を強行した北朝鮮に対し、新たな制裁を科すために米中で大詰めの協議を行うことになりました。
中国外務省の華春瑩報道官は22日の定例記者会見で、王毅外相が今週アメリカを訪問し、23日から25日までケリー国務長官などと北朝鮮や南シナ海などの問題について協議すると発表しました。
先月の核実験に続いて、今月7日に事実上の長距離弾道ミサイルの発射を強行した北朝鮮に対して、米中両国は国連安全保障理事会の決議で新たな制裁を科す必要があるということで一致しています。しかし、制裁の内容を巡って厳しい制裁を主張するアメリカと、地域情勢の不安定化を懸念し、慎重な姿勢の中国との間で隔たりがある状態が続いていました。今回の会談で、米中両国は一刻も早い安保理決議の採択を目指し、制裁の内容について大詰めの協議を行います。
また、王外相は先週、朝鮮半島の非核化に向けた交渉と、北朝鮮が望んでいる平和協定の締結を目指した交渉を同時に進めるべきだという構想を打ち出していて、今回、アメリカ側に対し北朝鮮との対話を促すものとみられます。これに対し、オバマ政権は北朝鮮が非核化に向けた具体的な措置を取らないかぎり対話には応じないという姿勢で、今回の米中の会談で制裁を巡る協議とならんで歩み寄りがあるか注目されます。

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