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巨人時代の清原 興奮剤入りコーヒーを後輩に飲ませていた

NEWS ポストセブン 2月22日(月)16時0分配信

 それ以降も私はグリーニーを独自に入手し、飲み続けていましたが、どこから噂を聞きつけたのか、私の元には日本人選手たちが「薬を分けてほしい」といってくるようになりました。2000年の時点では、多くの現役選手がグリーニーを飲んでいたのではないかと思います。

 グリーニーはカフェインとの相性が良いので、コーヒーに入れて飲むことが多い。選手が飲み始めるきっかけとしては、中には二日酔いを覚ましたいからという人もいましたが、多くは連戦による疲れを払拭するためです。外国人選手も、痛み止め感覚で持ち込んでいたようです。

 常用していたある外国人投手は、先発した試合が延長戦にもつれ込んでも150km近く出ていた。球威がまったく落ちないと思っていたら、8回くらいにベンチ裏でコーヒーを飲んでいました。スポーツドリンクや水ならまだしも、普通は試合中にコーヒーなんか飲みません。仲間の外国人選手が「寒いだろう」なんて言って、試合中に飲ませていたこともありました。もちろん使っていたのは投手だけではありません。野手の間にも広がっていました。

〈野村氏は当時、具体的なエピソードとともに18人の現役選手たちの実名を挙げている。本誌は当時、名前の挙がった選手たちを取材、選手たちは一様に否定するものの、動揺を隠せない様子だった。その18人の選手の中の1人が清原である。〉

 清原さんはグリーニーを市販されているビタミン剤の瓶に入れて、ロッカーの上の棚に置いていました。外国人選手は慎重に扱っていましたが、日本人選手は取り扱いが雑でしたね。

 清原さんは私ではなく、別ルートから仕入れていました。2000年は試合前には必ずといっていいほどコーヒーに入れて飲んでいたし、自分が試合に出ていない時など、試合中にも先発している後輩投手のために、

「力が落ちてきたな。こりゃ作ったらなアカン」

 と、グリーニー入りのスペシャルコーヒーを作っていた。後輩思いの先輩なんですが、照れ隠しから「オレはコーヒー係かよ」と作りながらボヤいていました。後輩の選手もそれを飲むと、即効性があるのか「フーン!」と鼻息まで荒くなっていました。それを見ながら清原さんが「効いとる、効いとる」と喜んでいたのを覚えています。

※週刊ポスト2016年3月4日号

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最終更新:2月22日(月)16時0分

NEWS ポストセブン

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