2016年2月26日16時08分
2人が死亡し、1人重体、8人が重軽傷を負った大阪・梅田の暴走事故から一夜明けた26日、現場には犠牲者を悼み、花を手向ける人が相次いで訪れた。
現場はJR大阪駅や阪急梅田駅のそば。通勤途中に足を止めて手を合わせる人の姿も絶えなかった。
「負傷された方が一刻も早く回復されますように。今後このような事故が起こりませんように」。大阪市北区の女性会社員(22)は手書きのメッセージと花束を供えた。「毎日この道を通っています。早く事故原因がわかってほしい」
大阪府警は重体の歩行者について大阪府高槻市の女性(28)と確認。死亡した歩行者男性の身元確認を進めている。26日午前、運転していた奈良市の会社社長、大橋篤さん(51)の司法解剖を始め、死因を調べている。
現場は通勤客や買い物客が行き来する大阪の都心部。26日早朝から献花に訪れる人が相次いだ。
近くに住む医師の女性(45)は小学1年と3年の娘を連れて花を手向けた。「この近くからいつも娘をスクールバスに乗せている。いつも通る場所なので、他人事じゃない。多くの人が被害に遭い、残念でならない」と話した。
亡くなった大橋さんはかつて奈良県内の高校教師だった。3年間、大橋さんのクラスだったという奈良県葛城市の男性会社員(28)は高校時代の後輩と訪れた。大橋さんの勧めで危険物取り扱いの資格を取得し、今の仕事に就けたという。「資格試験の前に学校に泊まり込みで教えてくださった。恩人です」と振り返った。
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朝日新聞社会部
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