旅行の目的地を決める際、周辺の観光地や温泉、予算などを考慮して決めますよね。他には、食べたいもので目的地を決めることもあるでしょう。たとえば「うにを食べに北海道へ行く」、「カニを食べるために鳥取県へ行く」ということもあるかもしれません。では、もし“お肉”を食べたくなった場合、あなたはどこへ行きますか?ここでは、お肉が有名な都道府県をご紹介します!ぜひ次回の国内旅行の目的地選びの際に参考にしてみてください。

脂がじわっと口に広がる、飛騨牛


岐阜県で食べられる飛騨牛は、網目のような霜降りが特長で、とてもやわらかいため、お肉を口に入れた瞬間に、お肉のうまみが口いっぱいに広がります。飛騨牛銘柄推進協議会の資料によると、無駄な脂肪がつきすぎていないことも特徴の1つとされており、女性にとっても食べやすいお肉です。飛騨牛としてブランド化されはじめたのは1980年代からなので、まだその歴史は浅いですが、平成14年に開催された第8回全国和牛能力共進会では、日本一の称号も得ており、その味は専門家の間でも高く評価されています。

お肉も上品!神戸ビーフ


歴史が長いお肉を挙げるなら、神戸ビーフを挙げられるでしょう。1868年に1人のイギリス人が食したことから注目され始めました。この頃から外国人に愛されていただけあり、海外でも認知度が高く、2009年にオバマ大統領が訪れた際には、そのご要望に応え、神戸ビーフが提供されたといわれています。その特徴としては、人肌で溶けるほど融点が低く、あっさりとしているため、胃もたれしにくい点が挙げられます。旅行中、食べ過ぎてしまっても大丈夫ですね。

これぞ肉!?米沢牛


神戸ビーフのように、外国人によって発掘され、ブランド化されはじめたお肉は少なくはありません。山形県米沢市で食べられている米沢牛もその1つです。明治時代の初期に、山形県米沢市で教鞭を執っていたチャールズ・ヘンリー・ダラスが食したのが米沢牛のはじまりだといわれています。米沢牛の美味しさに感動した彼は、横浜に一頭の牛を連れて帰り、その美味しさが全国的に広まるきっかけをつくりました。
なぜ外国人が食べ始めた例が多いか、というと、当時の日本人には、「四つ足」の動物を食べる習慣がなかったからなのです。身近に美味しい食材があるにもかかわらず、それを食べていなかったのですから、もったいないことですよね。
四季がはっきりしている山形の気候風土で育てられた米沢牛は、やわらかでジューシーな肉質とまろやかな風味が特徴です。ステーキにしても、刺身にしても、美味しくいただけますが、肉本来のうま味を味わえるすき焼きに適したお肉といえるかもしれませんね。

贅沢に!優雅に!松坂牛


神戸ビーフ、米沢牛と並んで、日本三大和牛の1つに数えられるのが松阪牛です。2002年8月19日まで「松阪牛」全てが高級銘柄牛肉であったことから、松阪牛というと「高級肉」のイメージが強い方もいらっしゃるかもしれません。しかし、現在では区域内の生産であれば格付けが低いものまで「松阪牛」と呼ばれますので、お手軽に松阪牛を食すこともできます。「肉の芸術品」との異名を持つ松阪牛の味は、上品な脂が特徴です。台湾では、松阪牛が霜降り肉の代名詞とされており、豚トロにあたる部位を「松阪豚」と呼びます。また、その歴史は古く、1935年に東京で行なわれた「全国肉用牛畜産博覧会」で名誉賞を受賞しています。ずいぶんと古くから、多くの人に愛されてきたことが分かりますね。
以上、飛騨牛、神戸ビーフ、米沢牛、松阪牛をご紹介しました。皆さんが食べてみたいと思えるお肉はありましたか?