02月20日 07時21分
海外からの観光客に日本の果物などをおみやげとして買って帰ってもらい、農産物の輸出拡大につなげようと農林水産省は、福岡特産の「いちご」を対象に病害虫がいないか確かめるための手続きを簡単にするモデル事業を行っています。
このモデル事業が行われているのは福岡県内のいちご農園です。
タイなどからの観光客に特産のいちごを観光農園で味わうのに加えておみやげとしても買って帰ってもらおうと農林水産省が今年度から始めました。
海外からの観光客が日本のいちごを持ち帰るには、日本の空港の検疫カウンターに持ち込んで病害虫がいないかなどを確認する必要がありますが、これまではいちごを自分で持ち歩かなければならないといった手間がかかることが妨げになり、ほとんど行われてきませんでした。
モデル事業では、観光客がいちご農園を訪れた際、検疫に必要な書類に記入してもらい、それ以降の手続きやいちごを運ぶことは旅行会社などが代行します。
観光客は、帰国前に、空港の旅行会社のカウンターに立ち寄るだけで検疫が済んだいちごを受け取ることができます。
また、帰国の日にあわせて収穫された新鮮ないちごを持ち帰ることができるメリットもあるということです。
いちご農園の石橋徳昭代表は「日本の農産物は外国人に人気があり、おみやげとしても魅力があるので、検疫の流れを簡単にして売り上げ増につなげたい」と話していました。
農林水産省は、このモデル事業の成果を検証し、新年度以降、取り組みを本格化させたいとしています。
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