『鮭とば』って知ってますか?
さけとば(しゃけとば)。当方北海道民なのですけど、どうもこれは一般的な食べ物ではないらしいのです。道民は当たり前のように知っているし、食べたことがあるらしいのですけども、関東圏の人は口をそろえて「知らない」とおっしゃる。奈良県在住の方は「コンビニで売ってる、美味しいよね」と申してくれました、どうも地域に応じて販売していたりしていなかったりするようです。
今回はこの『鮭とば』について徹底的に調べ上げ、その存在を広めるべく筆をとります。
『鮭とば』とは
鮭とば(さけとば)とは、秋鮭を半身におろして皮付きのまま縦に細く切り、海水で洗って潮風に当てて干したものである。「とば」は漢字で冬葉と書き、冬の北海道・東北地方・新潟県(村上市)の風物詩となっている。また、「とば」がアイヌ語の tupa トゥパ「鮭を身おろししたものを更に縦に細かく切って乾かしたもの」に由来する可能性もある。 塩気が強いため、一度に大量に食べられるものではない。また、スルメ程ではないが硬さがあるため、歯の弱い人・差し歯の人は気を付けなければならない。皮は特に硬い。最近では薄くスライスした柔らかい鮭とばや、皮を取り除いた一口サイズも存在する。 細かく切ってそのまま食べたり、スルメのように炙って食べたりする。炙ると柔らかくなる。
まずはWikiから。
秋鮭を「皮付きのまま」半身におろして海水で洗って干す、なんともシンプルな製法ですね。由来は1つではないようで、漢字「冬場」やアイヌ語のtupaにその源があるようですが、定かではないのですね。
塩気が強く、一度に食べられないの下りは自制心の問題というか、個人の範疇を出ない記述ですね。一気に食べてしまう人も少なからずいます(僕です)。
差し歯や歯の弱い人は・・・という部分に関しては留意して頂きたいですね、硬い商品は本当に硬いので。この記事を見て家族に振る舞う方にあっては、どうか考慮してください。
皮は硬いのですが、ペラペラのため歯牙を損傷するような大事には至らないと思います。僕の身の回りでは皮のまま食べる人は少数派、というか食べている人を見たことがありません。なんせ噛み切れないのですよ。今回のレビューで皮も美味しく食べられることが判明しました♪
火で炙っている人も同じく見たことはありませんね。ですが、このような食べ方も試してみる価値はありそうです、楽しみ方は多いほうが良いでしょう。
例えるなら「ビーフジャーキーのビーフを鮭にしたバージョン」です。このように捉えて頂いて差し支えありません。
手作りは時間がかかる
こちらのサイト様で見たのですが
- 鮭の臓物を取り出して塩漬け
- 1週間保存
- 開いて3~4日干す
このような手順が必要のようです。
既製品を買うよりも、随分と手間がかかりますね。美味しいのでしょうけども、ここまでやる人は凝り性のような気がします。また、塩ではなく海水でこれをした場合に、塩分が足りるのかどうかも若干、疑問ではあります。
手製に興味のある方は上記サイトを参考に作ってみてはいかがでしょうか。ただ、干す場合に屋外ですと野生動物に食われないようにするなど配慮が必要ではないでしょうか(野良猫には格好の的)。室内に干すにしても生臭さは回避できないでしょうし、ここらへんが手作りのハードルではありますよね。
コンビニの鮭とば
地元道民の意地にかけて、WEBだけで拾える情報のみならず実際の商品を買ってしっかりとレビューします。まずは近場のローソンにて。2種類の鮭とばが売られていました。
「道産」と銘打つ商品です。皮が付いていない。食塩のほかに砂糖などが添加されており、おつまみとして加工されたような印象を受けます。
「味わい深い」かどうかは食べてから決めましょう。これも多くの添加物が含まれています。この時点で、あまり良い予感はしない・・・
というわけで実際に買ってきました。コンビニで2000円近く支払ったのは久々ですが、この記事を書きあげられるなら安い出費といえます。両方とも400円弱。鮭とばにしては随分と安価です。
まずは道産の鮭とばを。
・・・柔い。
鮭とばって、こんなに柔いか??
っていうくらい柔いですね。そしてめっちゃ甘ったるい。美味しいのですけど、これって道外の人に胸を張って勧められるものではないぞ。それに皮が付いてない。
さらに柔い。
なんだこれは、サラミか!?
鮭サラミだなこれは、歯ごたえなんてほとんどない。ああ、何ということだろう。いや美味いんだけどさ、コレジャナイ、コレジャナイノヨー。
お勧めの鮭とばはコレだ!
スーパーまで足を運びました。
どれもこれもローソンと同じ結末を辿りそうなものばかり。
右端のは価格こそ高いですが、量が多いからです。
それらしき商品と遭遇。なんと1000円近くします。添加物こそ入っているものの、やっと皮付きの鮭とばと出会えましたよ。これを購入しました。
そうそう、鮭とばってのはこんな感じなのですよ。
どこか無骨で皮の付いた商品。
硬い!!
けど美味い!!
まぁ硬いのですよ。現代人なんて顎が弱いそうですから、すぐに疲れちゃうのではありませんか。しかし、これがまた美味しい。鮭のうま味がぎゅっと凝縮されていて、思わずお酒が欲しくなる一品であります。
当方ただいま断酒中なので、お酒と一緒には楽しめませんが・・・嗜まれる方は是非ともお供にしてみてはいかがでしょうか。お勧めです。
皮も美味い!!
硬いというか、いつまでも噛めちゃいます。それでいて噛めば噛むほど味が出る。スルメみたいですね。これは180℃の油で揚げると、また違った味わいがあるそうです。ひと手間かかりますけど、試してみる価値はありそうですね♪
Amazonで買える鮭とば
先ほど紹介したなとりの鮭とばです。これは間違いなく美味しく頂けますよ。実際に食べた僕が言うのですから自信があります。
こちらは50%ほど増量した商品。その割には値段は抑えめですので、お買い得でしょう。量は多いのですが、塩分が濃いので食べ過ぎにはくれぐれもご注意を...
こちらは鮭と塩のみを使用し、ほかは一切使用していない生来の鮭とばです。正直もうしますと、このような商品を探していたのですが、ご近所では出会えませんでした。値段は割高ですが、オーガニック商品としても十分に付加価値がありますよね。機会があれば食してレビューしてみたいものです。
こちらも鮭と塩のみ、皮は付いてません。量の割りに値段が安く良品ですね。今回はコンセプトとして皮付きの鮭とばにこだわりましたが、こちらはお酒のおつまみとしても手軽に食べられるし良さそうです。僕が買うのであればこれですね。美味しければもちろん、リピーターになるでしょう。
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以上、 「鮭とば(さけとば、しゃけとば)って知ってる?お勧めはコレ!」をお送りしました。
鮭とば食い過ぎて晩飯を食べる気がしない
— ポジ熊 (@poji_higuma) 2016年2月26日