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G20 市場安定化に向けたメッセージ出せるか2月26日 18時18分
先進国と新興国によるG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議が、まもなく中国・上海で始まります。急激な円高や株安など年明け以降、世界的に金融市場の動揺が続くなか、G20として市場の安定化に向けたメッセージを発することができるかが焦点です。
日本やアメリカ、中国など主な先進国と新興国によるG20の財務相・中央銀行総裁会議は中国・上海でまもなく開幕します。
初日の討議は「世界経済」がテーマで、年明け以降、株価や為替相場が乱高下するなど金融市場の混乱の背景にある世界経済のリスクについて議論が行われます。この中では、世界経済に大きな影響を及ぼす中国経済の実態、それに過剰な生産設備や不良債権を抱えた中国の構造問題。また、アメリカの利上げが今後どのようなペースで進められるのかや、原油価格の下落が各国の経済に及ぼす影響などについて意見が交わされる見通しです。
麻生副総理兼財務大臣は26日夕方、G20の出発前に記者団に対し「今いちばん肝心なことは、年始から株価や為替相場が乱高下するなど安定していないことに不安が持たれていることで、何でこうなっているのか、各国で共通の認識を持つ必要がある」と述べ、金融市場の安定化が最大の焦点になるという考えを示しました。
日銀の黒田総裁も出発前に、羽田空港で記者団から、マイナス金利の目的についてどう説明するのかと問われたのに対し、「従来から通貨の切り下げ競争や保護主義的なことはしないとG20各国で確認しているし、日本の金融政策も国内の物価の安定を目的にしているものだ」と述べ、マイナス金利政策は物価上昇率2%の目標を達成するために導入したことを各国に説明する考えを示しました。
また、黒田総裁は中国の中央銀行、中国人民銀行の周小川総裁が26日午前の記者会見で通貨・人民元について、値下がりが続く根拠はないという姿勢を強調したことについて「中国の人民元は安定しているし、大きな問題はない。周総裁は広く為替政策についてコミュニケーションを図ろうとしているのだと思う」と述べました。
G20は、27日まで2日間の日程で行われ、日本時間の27日夜、討議の結果を取りまとめた声明を発表する予定で、世界経済の先行きへの不透明感が増すなか、G20として市場の安定化に向けたメッセージを発することができるかが焦点です。
初日の討議は「世界経済」がテーマで、年明け以降、株価や為替相場が乱高下するなど金融市場の混乱の背景にある世界経済のリスクについて議論が行われます。この中では、世界経済に大きな影響を及ぼす中国経済の実態、それに過剰な生産設備や不良債権を抱えた中国の構造問題。また、アメリカの利上げが今後どのようなペースで進められるのかや、原油価格の下落が各国の経済に及ぼす影響などについて意見が交わされる見通しです。
麻生副総理兼財務大臣は26日夕方、G20の出発前に記者団に対し「今いちばん肝心なことは、年始から株価や為替相場が乱高下するなど安定していないことに不安が持たれていることで、何でこうなっているのか、各国で共通の認識を持つ必要がある」と述べ、金融市場の安定化が最大の焦点になるという考えを示しました。
日銀の黒田総裁も出発前に、羽田空港で記者団から、マイナス金利の目的についてどう説明するのかと問われたのに対し、「従来から通貨の切り下げ競争や保護主義的なことはしないとG20各国で確認しているし、日本の金融政策も国内の物価の安定を目的にしているものだ」と述べ、マイナス金利政策は物価上昇率2%の目標を達成するために導入したことを各国に説明する考えを示しました。
また、黒田総裁は中国の中央銀行、中国人民銀行の周小川総裁が26日午前の記者会見で通貨・人民元について、値下がりが続く根拠はないという姿勢を強調したことについて「中国の人民元は安定しているし、大きな問題はない。周総裁は広く為替政策についてコミュニケーションを図ろうとしているのだと思う」と述べました。
G20は、27日まで2日間の日程で行われ、日本時間の27日夜、討議の結果を取りまとめた声明を発表する予定で、世界経済の先行きへの不透明感が増すなか、G20として市場の安定化に向けたメッセージを発することができるかが焦点です。