今は「日本ダルク」のスタッフとして働く田代まさし氏

写真拡大

 覚醒剤の使用で3回の逮捕経験のある元タレント・田代まさし氏が26日、テレビ朝日系情報番組「ワイドスクランブル」(月〜金曜・後0時30分)にVTR出演。覚醒剤を断ち切り、薬物依存者の民間リハビリセンター「日本ダルク」のスタッフとして働く様子を紹介した。

 田代氏は「45歳からの転落」と題して、自らの経験を告白。最初の覚醒剤使用での逮捕で執行猶予となり、復帰を目指してた時の心境を「(復帰しなければという)プレッシャーがあり、それから逃れたいという思いで手を出してしまった」。「家族は社会が認めてくれないと感じて孤立していくんです。(自宅の)駐車場にソファやらを運んで、駐車場で生活しいたこともある」と語った。

 そして、2度目の逮捕で刑務所に入所。出所後に復帰を目指して行った握手会で「お気持ちお察しします」と言って握手しながら、覚醒剤の売人から小さい袋に入った覚醒剤を握らされたという。そして…3度目の逮捕となった。

 2度目の出所後、「日本ダルク」と出会い、今はスタッフとして働いている。トイレ掃除も当番制で行い「刑務所では自分のトイレを手でなでるくらいきれいに洗ってました」と田代氏。ダルクに届く相談の手紙に返信の手紙を書くのも仕事だ。

 出所後「時々、やりたいという気持ちが首をもたげてくることもあった。今まではそれに勝てなくて再犯を繰り返してきた。一般の人は触れないようにするんだけど、ここはそれがない。だから使わないでいられる」と昼食の弁当をパクパクとほおばる田代氏。その横で「食欲があるかどうかをチェックすることも大事」と日本ダルク・近藤恒夫本部代表(74)が笑顔で見守っていた。