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運転の男性 死因は「大動脈解離」による突発性心疾患2月26日 17時16分
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25日、大阪・梅田の交差点で乗用車が歩行者を次々にはねて、歩行者と、運転していた男性の2人が死亡、1人が意識不明の重体になっている事故で、警察が男性の遺体を司法解剖したところ、死因は心臓の近くの太い血管が裂ける「大動脈解離」による突発性の心疾患だったとみられることが分かりました。
26日午後0時半ごろ、大阪の阪急・梅田駅前のスクランブル交差点で、乗用車が横断歩道を渡っていた歩行者を次々にはねたあと歩道に乗り上げ、さらに歩行者をはねました。
この事故で、歩行者の50代の男性と、乗用車を運転していた奈良市のビル管理会社経営、大橋篤さん(51)が死亡し、歩行者の28歳の女性が意識不明の重体になっています。また、8人が重軽傷を負いました。
警察が26日、大橋さんの遺体を司法解剖したところ、死因は心臓の近くの太い血管が裂ける「大動脈解離」による突発性の心疾患だったとみられることが分かりました。警察は事故の直前に体調が急変し、意識がない状態で交差点に進入したとみて調べています。
この事故で、歩行者の50代の男性と、乗用車を運転していた奈良市のビル管理会社経営、大橋篤さん(51)が死亡し、歩行者の28歳の女性が意識不明の重体になっています。また、8人が重軽傷を負いました。
警察が26日、大橋さんの遺体を司法解剖したところ、死因は心臓の近くの太い血管が裂ける「大動脈解離」による突発性の心疾患だったとみられることが分かりました。警察は事故の直前に体調が急変し、意識がない状態で交差点に進入したとみて調べています。
専門家「痛み感じる間もなく死亡も」
「大動脈解離」は心臓から全身に血液を送り出す最も太い血管、「大動脈」で内側にある膜が破れ、血管に沿って裂け目が広がるものです。血液が流れにくくなり、心停止状態に陥ったり、脳に血液が回らず失神したりするほか、裂け目が外側の膜まで広がって、大動脈そのものが破れると大量出血で死亡することも少なくありません。厚生労働省によりますと、国内では年間、9000人近くが「大動脈解離」になり死亡しています。
国際医療福祉大学三田病院の小川聡病院長は、「大動脈解離が起きると周囲の血管を圧迫し、失神や心停止が起きるほか、大動脈そのものが破れれば大量出血を起こして死亡する。車を運転していたら、痛みを感じる間もなく死亡することもありうる。失神するまでの時間が非常に短いので、突然、車の運転ができなくなり大事故につながる可能性が高いと思う」と話しています。
国際医療福祉大学三田病院の小川聡病院長は、「大動脈解離が起きると周囲の血管を圧迫し、失神や心停止が起きるほか、大動脈そのものが破れれば大量出血を起こして死亡する。車を運転していたら、痛みを感じる間もなく死亡することもありうる。失神するまでの時間が非常に短いので、突然、車の運転ができなくなり大事故につながる可能性が高いと思う」と話しています。